ジョイナス最後の戦い

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アサ芸・細江純子コラム傑作レビュー2018①

 はじめに

 当記事はアサヒ芸能で連載されている「 [ホソジュン(細江純子)の競馬予想ブログ]ホソジュンのアソコだけの話」から選りすぐりの回を抜粋し、レビューをしようというものである。

 昨年、私は毎週分のホソジュンコラムをすべてレビューしようと思い立ち、4か月で挫折した。このブログの月別アーカイブを見ていただければお察しになられるだろうが、私はマメにブログを更新するというタチの人間ではない。掲げた目標が高すぎたのである。ゆえに、今年は2,3か月に1度、一記事に3,4回分を厳選し紹介していこうと決めた。この試みを1年続けていく。遅くなったがこれが私の2018年の抱負である。

「ガバガバで走らない牝馬のアソコをホチキスで留めたら激走した…!?」2018/01/12

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 2018年のホソジュンコラムは、キンタマを食いちぎられた調教師の話と医療用ホチキスでアソコを留められた牝馬の話ではじまった。これらの痛々しいシモネタは純子によるものではない。ヤッテマッタ発言で競馬ファンにおなじみのI騎手と競馬ワン〇ラーでおなじみのフリーアナウンサーA氏によるものである。ホソジュンコラムでは、このように純子以外の人物がシモネタの語り部となることも珍しくない。みんなシモネタが大好きなのだ。

 この記事最大の見どころは、「馬に睾丸を1つだけ噛む器用さがあるのか?」という純子の疑問に対するI騎手の「タマタマじゃない」という返答だろう。

 果たしてデムーロルメールにこの場面で「タマタマじゃない」という返しができるだろうか?きっとデムーロはたじろぎ、ルメールに至っては武豊に助け船を求めるだろう。「もうデムーロルメールより日本語が下手とは言わせない」と言わんばかりのI騎手渾身の返しである。

 レッツゴードンキとのコンビ復活で高松宮記念参戦がつい先日決定したばかりのI騎手。私はディープブリランテが好きで(キタサンブラックのことを「お利口なブリランテ」と呼んでいたくらいに)、ダービーを制し馬上で涙するI騎手の姿には胸が震えるものがあった。I騎手が目立たないG1戦線には寂しいものがある。是非とも競馬の方でもデムーロルメールに一矢報い、久々のG1勝利を飾ってもらいたいものである。

「4歳の息子から注意されるなんて!?シモネタ卒業を本気で考えねば‥‥」2018/01/19

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 ホソジュンコラムが映像化するとしたら、最終回に使ってほしいようなエピソードである。

 クレヨンしんちゃんをさらにスケベにしたようなあの息子が、母親の下品な言動を諫める。パッと見まじめそうな競馬番組の女性解説者が連載中のコラムでドギツイシモネタを連発している、くらいの衝撃がそこにはあった。

 驚きだけではない。この回は私にある種の感慨深さを抱かせた。私はアサ芸のホソジュンコラム以外にも、netkeiba、JBISサーチで掲載されている細江純子氏のコラムも読んでいる*1。どのコラムでも、純子の息子の話題が頻繁に出てくる。それだけに、彼がシモネタを言う母親を注意し、徐々に社会化されつつあることに心が動かされるものがあった。会ったことすらない幼児の成長を「よかったなあ」と思う自分に気味の悪さを覚えながらも、温かい読後感を噛みしめるようにコラムが掲載されている風俗情報サイトのブラウザをそっと閉じた記憶が今でも鮮明に残っている。

 しかしなんといっても今回のシモネタコラムとしてのキモは、変わりつつある息子と対比されるように描かれるいつも通りの純子のシモネタだろう。

スーパーで大きなマツタケを見つけた私が「見て! 大きなオチ○チン」と、息子を笑わせようと指さすと

 このようなホソジュンコラムの歴史の中でも屈指のキラーフレーズのみならず

「じゃぁ、ウンチ+オシッコは?」

普段と変わらないどころかもはや童心に返ったとしか思えない発言も飛び出してくる。私もいい歳して下品な人間だという自負があるが、スーパーのマツタケを見て「大きなオ〇ンチン」と言ったり、ウンチとオシッコを足そうという発想が頭に出てくることは絶対にないだろう。考えてみれば、細江純子はただのシモネタ大好きおばさんではない。大人から子供まで、幅広い世代のシモネタ大好き人間たちと渡り合ってきた猛者なのである。私ごときが敵うはずがない。格が違う。

 息子の成長を実感する喜びと息子がシモネタから離れていく哀しみが入り混じりながらも、いつも通り、いや、いつも以上のシモネタを見せつけてくれた純子。この回は過去最高といっても過言ではない。ボルトの回や「先出し・中出し・後出し」の回すらもこの親子とシモネタの物語には太刀打ちできないだろう。文句なしの細江純子オブザイヤー2018最有力候補である。

「過去に書いた自分のコラムで大笑い 私が誇れるものは「シモネタ」だけ!?」2018/03/02

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 とある人から「今年は今までとは違う流れになる」と言われ、実際に想像もしていなかった別分野での仕事や企業の方との出会いが生まれていると語る純子。「ここからどうやってシモネタにつなげるんだ?」と思いながら読み進めていく私を待ち構えていたのは、まさに想像外の衝撃の展開だった。

 自分でパソコンに「細江純子」と入力して検索してみると、なんと、わざわざ、このコラムのシモネタ部分をピックアップしてくださっているお方が! 読み返すと、ケラケラと笑えてしまい〈私、こんなにすばらしいシモネタの数々を書いていたのね〜〉と自分に驚きました。

 これまで顔=ブス、騎手=三流と、自分に誇れるものがなく人生を歩んできましたが、こんなすばらしい文章を書いていたなんて。記事を掲載してくださったジョイナスブログⅡ様とシモネタに感謝、感謝です。

 

 なんと、このブログのことがホソジュンコラムに取りあげられていたのだ。

 「細江純子 コラム」で検索すると、当ブログ「ジョイナスブログⅡ」は上位にヒットする。だから「ひょっとしたら本人が見ていてもおかしくはないかなあ」とは考えていた。しかしながら、本人からシモネタコラムで言及されるとは夢にも思わなかった。

 ホソジュンコラムの面白さを多くの人に伝えたい。そして、ホソジュンコラムが書籍化される流れになればいい。そう思って私はホソジュンコラムのレビューを書きだした。私は、反響を求めていた。しかし、まさかこのような反響がくるとは想定外だ。

 スマートフォンのディスプレイを見ながら驚きと動揺を隠せない私だったが、私のブログをきっかけに自分のシモネタを読み返し、ケラケラ笑ったという話に、「そりゃそうだよなあ」と冷静に納得する部分もあった。純子のシモネタを純子が笑う。それは当然だろう。シモネタとは、結局は自分が笑うために言うものなのだから。シモネタ大好き人間にとっての常識だ。

 つまる話、私のブログは純子のシモネタに純子本人を笑わせるという本来の役目を再び担わせるきっかけを意図せず与えたのだ。そう思うと、嬉しい気持ちになった。シモネタコラムの面白さが届くべき人に届いたのだから、自分もブログを書いた甲斐があったのだと感じることができた。もちろん、自分のブログを本人に取りあげてもらえたという事実だけでも嬉しかったわけだが。

 私のブログをきっかけに、自分のシモネタで笑ったという話をコラムに書いてくださった細江純子氏に感謝したい。そして、掲載してくださった徳間書店の方々にも感謝したい。氏の今後より一層の活躍を願うばかりである。

*1:どちらもエッセイテイストであるが、シモネタは一切ない。netkeibaの方のコラムとアサ芸のコラムのweb掲載日はどちらも金曜日なので、両者を読み比べてみるとまた違った面白みがあるかもしれない

POG2017-2018・指名馬のここまで②

7位:イダエンペラー(アドマイヤセラヴィの2015)・牡

父:ルーラーシップ 母父:サンデーサイレンス

調教師:藤原英昭 馬主:張一達 生産:ノーザンファーム

 

 自分はルーラーシップの魅力はトニービンダイナカール牝系由来のナタのキレだと思っている。ナタのキレを狙うためには、ノーザンダンサーの5・5×4にはなるべく触れない方がいいのではないか、と産駒のデビュー前に予想していた。その予想に準じて指名したダンビュライトはダービーまでに6850p稼ぎ、2匹目のドジョウを狙って指名したのがこのイダエンペラー。

 母にノーザンダンサーのクロスがなく(自身は5×5)、半兄ヒカルカザブエは長距離の重賞で連対。ダンビュライトとプロフィールがどことなく被るので期待したが、残念ながら未勝利。藤原厩舎なので、次に使ってくるのはだいぶ温かくなってからになりそう。

 

8位:ブショウ(セルキスの2015)・牡

父:ダイワメジャー 母父: Monsun

調教師:尾関知人 馬主:岩切企画 生産:ノーザンファーム

 

 ドラフト前週には美浦の坂路で54.3-39.0-25.6-12.4という時計を出していた馬。もっとえげつない時計を出していた馬もいたが、ダイワメジャーモンズーンという組み合わせに魅力を感じてこちらを指名。

 ここまで(0-3-0-2)と善戦マンと化しているが、前走は13着と大負け。半兄サトノホルスは使うごとに走る気を失って、地方ですら通用しない馬になってしまった。この兄弟の精神的なもろさが出てきてしまったのであれば、かなり心配。

 

9位:ヴィオトポス(マイネヴィータの2015)・牝

父:マツリダゴッホ 母父:ナリタブライアン

調教師:田村康仁 馬主:サラブレットクラブ・ラフィアン 生産:ビッグレッドファーム

 

 ラフィアンが開幕週の府中1400芝を目指して仕上げてきた馬。サラブレットクラブ・ラフィアンはこの番組を2連勝中。そして勝った馬もペルソナリテ、マイネルバールマンとOP級の力がある馬だった。1勝+αを期待して指名したが、現状昇級してから力不足という印象。

 

10位:トゥラヴェスーラ(ジャジャマーチャンの2015)・牡

父:ドリームジャーニー 母父:アドマイヤコジーン

調教師:高橋康之 馬主:吉田照哉 生産:社台ファーム

 

 「ステイゴールドアドマイヤコジーンのニックス」だけを理由に指名した馬。

 新馬戦は華麗な逃げ切りだったが、次走シクラメン賞は引っ掛かって大敗。

 シクラメン賞は2歳戦にしては厳しいペースだった*1。もっと短い距離でないとだめなのかもしれない。

 

11位:ミゼリコルデの2015・牡

父:オルフェーヴル  母父:Fasliyev

調教師:不明 馬主:不明 生産:追分ファーム

 

 馬名登録すらなし。生きているかどうかが怪しい。

 

12位:ハヤブサレジェンド(イチゴイチエの2015)・牡

父:ヘニーヒューズ 母父:マンハッタンカフェ

調教師:伊藤圭三 馬主:武田修 生産:グランド牧場

 

 現在競走馬リハビリテーションセンターで休養中。復帰は秋以降のようで…

 未勝利の圧倒的な勝ちっぷりや、クビ差で負けたサージュミノルが昇級しても通用してる現状をみると残念極まりない。

 

13位:フィールザファラオ(フィールザビュウの2015)・牡

父:ブラックタイド 母父:Distant View

調教師:岩戸孝樹 馬主:櫻井正 生産:平岡牧場

 

 母が繁殖として手堅いことからピックアップしていた馬。「この兄弟最高の馬」という触れ込みだったが、今のところ兄弟最低になりそうなくらい走れていない。

 ブラックタイド産駒は好きだけど、自分との相性はよろしくないようなので来期は指名するのをやめたい。

 

おまけ:抽選に外れた馬たち

1位:ミカリーニョ

 小回りの札幌で惜敗するも、不良馬場の府中では地力の違いで勝ち上がる。調整が大変そうで、ぶっちゃけキ〇テツの手には負えなさそうだけど、走りっぷりをみると抽選外したのはショック。

2位:アプルーヴァル

 抽選外してよかったシリーズ。緩いしやる気もない。気が付いたら今野厩舎に転厩していた。

4位:トーセンブレイヴ

 これも抽選外してよかったシリーズ。ハズレで獲れたのがグローリーヴェイズだからなおさら。ただダートでなら勝ち上がれそうではある。

11位:マイネルキャドー

 ひいらぎ賞を逃げ切ってOP入り。現状指名馬に2勝馬がいないので、この馬を獲れなかったのは本当に痛い。ただ全治6か月の怪我をしてしまったようで残念だ。

*1:早い上がりで勝ったオブセッションはクラシックの主役になれるだろう

POG2017-2018・指名馬のここまで①

1位:フランツ(ロベルタの2015)・牡

父:ディープインパクト 母父:ブライアンズタイム

調教師:音無秀孝(栗東) 馬主:近藤英子 生産:ノーザンファーム

 

 ハズレ1位。母はヴィクトリーの全妹で、アドミラブルのいとこ。ディープインパクト×ブライアンズタイム×サドラーズウェルズという配合だからディーマジェスティに近い配合。自分は全兄コペルニクスからこの血統を狙っていた。

 POG本にはフランツの写真はなかったが、厩舎コメでは「全兄コペルニクス(430キロ)よりも大きい」ということで上位指名を決意。

 しかし、蓋を開けてみればデビュー戦の馬体重は448キロ。デビュー勝ちは決めたものの、2戦目の500万下(旧エリカ賞)は12キロ減。しかもガレてるようには見えない。結局のところ、コペルニクスよりちょっと大きいだけの馬だったというオチ。5着に負け、「成長を促すため」に放牧。クラシック路線に間に合うことはないだろう。

 ただ、500万下で見せた捲り脚は、良血馬の素質の片鱗をうかがわせるものだった。全弟は現2歳。サイズに問題がなければ、めげずにもう一度狙いたいと思う。

 

2位:ミッキーマインド(マイグッドネスの2015)・牡

父:ディープインパクト 母父:Storm Cat

調教師:音無秀孝(栗東) 馬主:野田みずき 生産:三嶋牧場

 

 ハズレ2位。1巡目、2巡目ともに抽選で負け、半ばヤケになって早めに確保した馬。裏を返せばかなり自信があった。

 前年にキズナがダービーを勝った影響か、この世代は母父Storm Catのディープ産駒が多い。その中でも一番期待できる配合と指名当時は思っていた。

 ディープ×Storm cat×War Relicと、アユサンを思わせるような血統構成。半兄はダート短距離路線で活躍したダノンレジェンド。また、全姉ミッキーグッドネスは400キロ程度の馬体で2勝(当時)を挙げていて、クイーンリヴィエラ―カデナの姉弟と被るイメージがあった(私の前年の稼ぎ頭はカデナだった)。「これは手堅いだろう」と考えていた。

 7月にデビューし新馬戦は勝利。ただ、特筆できるような勝ち方ではなく、緩すぎて速い脚が使えないような走りだった。血統表を見返してみるとRoyal Charger≒Nasrullahといったような体質が柔らかくなるような血が多く、この点でキズナアユサンといった程よく締まった上級のディープ×Storm Catの配合と比べて差し引く必要があった、と反省。

 また他の馬を怖がるような気質があり、2戦目以降は全く力を発揮できないレースも何度かあった。前走はダート転向で掲示板を確保。相手関係に恵まれれば期間内2勝目はあるかもしれない。

 

3位:エルディアマンテ(ディアデラノビアの2015)・牝

 

父:キングカメハメハ 母父:サンデーサイレンス 

調教師:国枝栄(美浦) 馬主:キャロットファーム 生産:ノーザンファーム

 

 新馬戦はレッドベルローズのキレ味に屈して2着。

 レッドベルローズは次走のフェアリーSも素質で3着になった。大箱向きな走りなのでクイーンCなら(ヤバイのが出てこない限り)勝ってしまうだろう。そんな馬と府中マイルでハナ差なので、次は確勝だろう。

 小さく、晩成気味の血統なので、春は多くても3戦だろう。

 

4位:グローリーヴェイズ(メジロツボネの2015)・牡

父:ディープインパクト 母父:スウェプトオーヴァーボード

調教師:尾関知人(美浦) 馬主:シルクレーシング 生産:レイクヴィラファーム

 

 ハズレ4位。POG本取材時には457キロ。「増えたらええなあ」と思って指名したら、飼い葉の食いが悪くなり、430キロ台のデビュー。

 新馬戦は、逃げて突き放して余裕の勝利。2戦目のこうやまき賞は逆に出遅れて、11.7-10.8- 11.2という流れを差し切れずアタマ差の2着。この流れをアタマ差まで詰めたことは評価できるが、ワグネリアンならおそらく余裕で差せているラップ。500万下までならまだしも、G1戦線ではパンチが足りないだろうという印象。

 配合はディープ×スウェプトオーヴァーボードという配合はディープ×エンドスウィープトーセンスターダムを思い出させる。トーセンスターダムに母のMr. Prospector3×4、そして自身のSir Ivor≒Wife Mistress5×4からくる非力さがあり、クラシック本番では通用しなかった。グローリーヴェイズは配合的にはそこまで緩くはないが、似たようなところはあるかもしれない。

 パワー不足という点を考えると次走がきさらぎ賞という選択は悪くはないだろう。しかしながら、これで6位指名のカツジと被ってしまった。2頭とも収得賞金加算に成功する結果になればいいが、そう現実は甘くないだろう。

 

5位:ディープインラヴ(ラヴアンドバブルスの2015)・牡

父:ディープインパクト 母父Loup Sauvage

調教師:矢作芳人(栗東) 馬主:フクキタル 生産:パカパカファーム

 

 ラヴアンドバブルス産駒久々の牡馬。そしてパカパカファーム母体の一口馬主クラブ「ワラウカド」募集1年目の目玉である。

 自分は12世代ではブリランテを応援していたクチなので、以前からラヴアンドバブルズっ仔を指名してみたかった。ゼウスバローズより恵まれた馬格、兄を手掛けた矢作厩舎への預託に期待して5位指名。

 来週デビューの予定。時間がかかった。しかしこれがワラウカドデビュー第一号というのは…がんばれワラウカド!DMMに負けるな!

 

6位:カツジ(メリッサの2015)・牡

父:ディープインパクト 母父:ホワイトマズル

調教師:池添兼雄(栗東) 馬主:カナヤマHD 生産:岡田スタッド

 

 名前の由来はオーナーの亡き友人の名前らしい。なんか、どこかで聞いたことがあるような話だ。

 今年の稼ぎ頭。思えば去年の稼ぎ頭カデナも6位指名。日高のディープ産駒で、しかも似たような名前。ゲンを担いで来年も「カ〇〇」を指名しちゃおうか。

 2着になったデイリー杯は2Fだけの競馬。ジャンダルムの一瞬の脚に屈した。もっと弾けてほしかったというのが本音。

 きさらぎ賞ではダノンマジェスティとジャンダルムの力関係を測る物差しになってしまいそうな予感。とりあえず、2着に入ってくれればうれしい。

細江純子オブザイヤー2017

 ちょうど馬券を外して「買わなければよかった」と後悔するように、ホソジュンコラムを「読まなければよかった」と思ってしまうことが私にはある。ホソジュンコラムでは、時折、いや、かなりの頻度で細江純子自身のシモの事情が掲載される。率直に言うと、純子のシモの事情は知りたくない。アラフォー女性のセックスレスや乳首の色や大きさを知って喜べる精神回路は私にはない。ただ、後味の悪さが残るだけである。

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 読後の後味の悪さという点で、「卒乳しても息子は乳搾りで大喜び!」は突出していた。

 謝礼の話の流れから飛び出した「チョコはないんですが、ミルクなら出ますよ」というフレーズに、きっと多くの読者が戦慄しただろう。「細江純子の乳房からはまだ母乳が出る」という情報を、なぜ与えられなければならないのだろうか。

 情報の暴力は続く。かつては白かった純子の母乳は、なんと今では黄色くなってしまったらしい。「よって、その状況を伝えると」という一節に狂気が滲み出る。何が「よって」なのか。母乳が黄色くなったことを伝えることが必然だというのか。そして、伝えられてしまった某ディレクターも、余計な一言を返してしまう。乳製品業界に謝ってほしい。

 謝礼の話から、自分の黄色い母乳の話題に展開した細江純子。狂っているとしか言いようがない。しかし何よりも狂っているのは、このような劇物を突き付けられてもなお、私がホソジュンコラムを毎週欠かさず読み続けているという事実だろう。

 ホソジュンコラムは競馬のようである。競馬で損をしても私は競馬を止めようとは思わない。競馬が好きだから。それと同じことである。たとえ知りたくない情報を知ったとしても、私は細江純子のシモネタが読みたい。細江純子のシモネタが好きだから。

 よって細江純子オブザイヤー2017は、強烈な不快感によってかえってホソジュンコラムの魅力、その存在の偉大さを証明した「卒乳しても息子は乳搾りで大喜び!(2017/3/3)」としたい。

 シモネタコラムとしての出来の良さでいえば、有馬記念中継での失敗談がポップに語られる「京都外回りはプラス レッドエルディスト◎(2017/1/13)」や、しばしの停滞から華麗なる復活を見せた「パンパンの良馬場ならSアラジンそれ以外ならレッドファルクス軸(2017/11/17)」あたりを推挙したいところだが、受賞作のテロリズムのようなインパクトの前では霞んでしまうと言わざるをえない。

細江純子とわたし・2017

はじめに

 2017年のはじめ、私はあることを決意した。ホースコラボレーター*1細江純子氏がアサヒ芸能に連載しているコラムに対する論評を毎月ブログに掲載しよう、と*2

 ところが残念なことに、私はその試みをわずか4か月で挫折してしまった。私が勝手に決意して勝手に諦めただけだから、おそらくほとんどの読者の方々(そもそもいるの?)にとってはどうでもいいことだろう。傍から見れば取るに足らない挫折とはいえ、このままにしておくのは自分としては後味が悪い。というわけで、純子コラムへの論評を続けられなかったことへの代償行為として、私が純子コラム論評を投げてからの、私と細江純子の間に*3起きた細やかな出来事の数々を書き連ねようと思う。

 

細江純子ブラチラ画像を保存してしまった

 某掲示板でノースリーブの肩口からブラジャーの紐が露出した細江純子氏のキャプチャー画像を拾ってしまった。はてなブログの規約上、性的な画像を掲載するわけにはいかないのでここでその画像を転載することはできない。予めご了承を。

 問題は2つある。ブラジャーの紐が見えていることと、当該画像の細江純子氏が美魔女に見えかねないくらい映りが良いということだ。私は決して熟女趣味ではないが(信じてほしい)、細江純子氏の奇跡的な映りの良さに抗えず不覚にも保存してしまった。奇跡を保存したかっただけなのだ。使用するつもりは一切ない。

 ただ熟女好きで、微エロくらいがちょうどいいという人なら当該画像をオカズにしてしまうかもしれない。絶頂しながら「こんな女性が本当にセックスレスなのか?」と思ってしまうかもしれない。そんな奇特な人でも、彼女のコラムを読めば純子が夫から抱かれない理由がなんとなく分かるはずだ。世の中はうまくできている。

細江純子効果!ブログ閲覧数が大幅アップ!

 細江純子氏のコラム論評をはじめるようになってから、当ブログの閲覧者数は飛躍的に増大した。

 それまで当ブログで一番閲覧数が多かった記事はアニメ・グラスリップに登場するM.C.エッシャーの「昼と夜」に関する考察記事だった。

joinus-fantotomoni.hatenablog.com

 今、当ブログで一番のPVを獲得しているのは純子コラム3月分の論評記事だ。なんと「昼と夜」の考察記事の5倍は読まれている。とりわけ彼女がレギュラー出演中の「みんなのけいば」が放映される日曜日のアクセス数は圧巻である。もはや私は氏と氏の出生地である愛知県蒲郡市に足を向けて眠れない。

joinus-fantotomoni.hatenablog.com

すごいぞ純子!7週連続予想的中!

 純子効果によって閲覧者が増えた当ブログだったが、一時期ブログのPVが純子効果では説明できないくらい爆発的に増大したことがあった。後で知ったことだが、どうやらその期間中に細江純子氏が「みんなのけいば」放送中に披露した競馬予想が7週(か6週くらい)連続で的中したという。やっぱり純子のおかげだった。

 しかしながら私はブログの閲覧数増加を手放しで喜ぶことはできなかった。理由はその期間中にもっと読まれた記事にある。

 細江純子連続的中期間もとい純子バブル期に最も読まれた記事は上記の3月分のコラム論評記事だった。その月には、こんなコラムが掲載されている。

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 番組での予想が当たらず、細江純子氏が白髪が増えるほどに悩むという内容だ。そんな氏に対して共演者の井崎脩五郎は「ホソエちゃん、大丈夫。誰も読んでいないから。誰も注目していないから」と言い、番組ディレクターは「いや、ホソエさんは注目されていますよ」「予想じゃないですよ。シモネタですよ。僕の周りにも注目している人は多いですから」と茶化す。

 私はこのコラムに対する論評で、元騎手に予想をさせるメディアを批判した。この記事のディレクターの発言は、細江純子氏の予想に需要がそれほどないことを認めているようなものである。にも拘わらず、馬券予想という役割を担わせることに違和感を私は感じている。

 ところが、細江純子氏が予想を連続的中させたことで、皮肉にも彼女の予想に需要が生まれてしまった。増えていくPV数に、私は思い知らされたのだ。それが当たる予想だと感じれば、深い根拠がなくても飛びついてしまうのが競馬ファンだということを。

最後に

 徳間書店さん、私は「ホソジュンの舞台裏届けます!」の書籍化を熱望しています。是非ともよろしくお願いします。

*1:って何だよ

*2:その決意の産物は当ブログの細江純子タグから閲覧可能だ

*3:ことわっておきたいが筆者と細江純子氏には直接の関りがない。私はただの氏のファンである。氏のファンとして、彼女のアサヒ芸能連載コラムの書籍化実現の後押しになればと、コラム論評をはじめたのである

9位 マイネヴィータの15

馬名:ヴィオトポス 生産:ビッグレッドF 馬主:ラフィアン 調教師:田村康仁美浦

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 総帥のラッパは信じられなくても、「2歳戦のラフィアン」の看板は信じるに値する。開幕週の東京1400新馬戦は過去2年でペルソナリテ、マイネルバールマンとサラブレッドクラブ・ラフィアンの馬が連勝中。ラフィアンが同番組3連覇を目論んで送り込んできたヴィオトポスに注目するのは必然だ。その上ヴィオトポスの父は産駒の仕上がりの速さには定評のあるマツリダゴッホ。これだけでも指名ができる。

 

 唐突だがマツリダゴッホ産駒はDanzigとの相性がいい。母系にDanzigを持つマツリダゴッホ産駒の活躍馬はロードクエスト(G3新潟2歳S,京成杯AH)、アルマワイオリ(G1朝日杯FS2着)、ウインマーレライ(G3ラジオNIKKEI賞)、アリンナ(OP葵S)。どれも2歳時から活躍している馬ばかりだ。

 Danzigマツリダゴッホの相性を考えるうえでカギになるのはDanzigの母父父Crafty Admiral。Crafty Admiralはマツリダゴッホの母母父Affirmedの母の父なので、Danzigを母系にもってくるだけでCrafty Admiralのクロスが発生する。

 Crafty Admiralは母父は米三冠馬War Admiral。そこにSir Gallahad=Bull Dogの全兄弟クロス2×3、Commando4x5と北米競馬の名血が詰まっている血統構成。

 血統表 Crafty Admiral

 ヴィオトポスの牝祖オカノブルーの父ネプテューヌスCrafty Admiralの孫。つまりこの牝系の繁殖牝馬マツリダゴッホを種付けするだけでCrafty Admiralのクロスを持つ馬が生まれてくるのだ。マツリダゴッホ×オカノブルー牝系という組み合わせは中央デビューした6頭中4頭が勝ち上がっている*1。その中にはつい昨日*21000万特別を勝ったエントリーチケットや現1000万級のウランゲルも含まれる。マツリダゴッホと相性のいい牝系といっても差支えがない。

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 血統派としての指名の決め手はもう一つある。それはFlower Bowl≒Your hostのニアリークロスだ。Flower BowlはGraustark-His Majesty兄弟の母としておなじみの名繁殖。Your hostはソシアルバターフライの父で、つまりはトウショウボーイの母の父である。Flower BowlはYour Hostの甥にあたり、父は同じAlibhai。したがって両者は3/4同血の関係だ。

Boudoir(Mahmoud)
├Flower Bed(Beau Pere)
│└Flower Bowl(Alibhai)
│ ├Graustark(Ribot)

│ └His Majesty(Ribot)

Your Host(Alibhai)

 ナリタブライアン産駒として重賞制覇に最も近づいたヴィオトポスの母マイネヴィータは、Flower Bowl≒Your host5×4。ヴィオトポスはマツリダゴッホの母父ベルボライト*3経由でこのクロスを継続する。自身にFlower Bowl≒Your hostのニアリークロスをもつマツリダゴッホ産駒は他にアルマワイオリ(朝日杯2着),エクラミレネール(ニュージーランドT3着)がいる。

 マツリダゴッホ産駒はゴッホの母父ベルボライドの影響か、早熟で距離適性が短めの馬が多い。早く勝ち上がる反面、底力にかけるのか上のクラスになると苦戦しがちだ。そんなマツリダゴッホに欧州的なスタミナを供給するしているのがAlibhaiであり、その産駒のFlower Bowl。Flower Bowl≒Your hostはAlhibaiを経由するニアリークロスであり、このクロスが上のクラスでも通用するマツリダゴッホ産駒を産み出す仕掛けになると自分は考える。暇な人はマツリダゴッホ産駒の賞金獲得上位馬の血統を見てほしい。Flower Bowl≒Your hostはなくてもそのほとんどにAlibhaiのクロスか、Alibhaiと血統構成の似たLady Angela3×2のノーザンテーストが母系にあるはずだ。

 Crafty Admiralのクロスを根拠にしたオカノブルー牝系とマツリダゴッホの相性の良さ。Flower Bowl≒Your hostという上のクラスでも通用できるマツリダゴッホ産駒を産み出すニアリークロス。この二つの血統的な推し要素と「仕上げの速さに定評のあるマイネル軍団が、仕上がりの速さには定評のあるマツリダゴッホ産駒を過去2年で2勝している開幕週の東京1400で使ってくる」という馬主事情的な要素の合わせ技で指名したヴィオトポス。苦笑いしたくなる蛇行も見せたものの、幸先よく1勝して自分の期待に応えてくれた。鞍上柴田大知が必死に促しながら追走していたので、1400は明らかに忙しそう。距離延長になるであろう次戦が楽しみだ。

*1:当然全馬が「マイネル/コスモ」冠の馬

*2:2017/6/10

*3:母父Graustark