ジョイナス最後の戦い

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リストに残ったPOGドラフト指名漏れ馬2018-2019

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はじめに

今年は指名馬ではなく、リストには入れたけど指名漏れになってしまった馬を紹介したい。

リストに入った指名漏れの馬を晒すことには2つのメリットがある。第1のメリットは、該当する馬が走ったときに「リストに入れてたんだぜ」と後出しせずにドヤれる点。そして第2のメリットは該当する馬が走ったら「リストには入れてたのに…」と後出しなしで自虐することができる点。私たちは状況に応じて好きなカード(自慢/自虐)を選択できる。

できるだけ顰蹙を買いたくないので、私は後者の立場を貫こうと思う。要するに、この記事は「自虐の予約」だと思ってもらいたい。

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【ロシアW杯】アサヒ芸能・細江純子コラム代表メンバー発表【23作】

  • はじめに
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はじめに

今のサッカー日本代表はヤバイらしい。このままではワールドカップで恥をかいてしまうという。

ところで「恥ずかしい」とは何だろう。一般的に言えば、「人様に顔向けできない」という感情のことである。

ぶっちゃけてしまうと、このブログは恥ずかしい。恥の産物である。しかし私には「人様に顔向けできない」という感覚はほとんどない。インターネットの匿名性に守られているからである。

顔を出さなければ、どこまでも恥ずかしいことができてしまう。または残酷なことができる。それが人間という生き物。その一方で顔を出しながら恥ずかしいことができる人間も世の中には存在する。細江純子はその一人だ。

細江純子は信じられないほど下品なコラムをアサヒ芸能に連載している。これが読み物としてかなり面白い。「人様に顔向けできない」内容であるが、「どこへ出しても恥ずかしくない」出来なのだ。ホソジュンコラムはもはや恥で作られた芸術である。

私は自らの恥をコンテンツ化できる細江純子のことが羨ましいのだと思う。人様に顔向けできないようなことを堂々と続け、人を笑わせ、それが収入になる。そういう人生ってよろしいやん。

そういうわけで、W杯開催を間近に控えた世の中の浮かれムード(?)に便乗して、アサヒ芸能細江純子コラムから23作の「代表」を選定してみた。これはホソジュンコラムビギナーへの「ホソジュンコラム入門」でもある。シモネタの力で雨季のジメジメとした鬱屈を吹き飛ばしてほしい。

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細江純子とアニメ・ウマ娘プリティーダービー

我らが細江純子、『ウマ娘プリティーダービー』で衝撃の声優デビュー

  3月の暮れ、我々に深い衝撃を与えた「細江純子、声優デビュー」の一報。

 それからほぼ一か月が経過しようとしている。声優たちの中に全くの素人が混じるわけだから、さすがにはじめのうちは違和感を覚えた。

 細江純子は間違いなく演技はできないが、しゃべりがおかしい人間では決してない。純子は長岡一也さん(競馬実況でおなじみのフリーアナウンサー)に話し方をレクチャーされていてるので、むしろ上手い部類の人である*1。大げさな言い方をすれば、純子はアナウンス技術を齧った競馬解説者といってもいい。だから純子がアニメで喋っているのは、ある意味局アナが自局のドラマにカメオ出演しているようなもの…そんなことを考えながらウマ娘を見続けていくうちに、純子が声優をしている状況に自分はすっかり慣れてしまった。

 そもそもの話をすれば、細江純子の演技よりもアサヒ芸能で連載している細江純子のコラムの方が数百倍酷い*2。演技程度でいちいちガタガタ言っていたら身が持たない。

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アサ芸・細江純子コラム傑作レビュー2018①

 はじめに

 当記事はアサヒ芸能で連載されている「 [ホソジュン(細江純子)の競馬予想ブログ]ホソジュンのアソコだけの話」から選りすぐりの回を抜粋し、レビューをしようというものである。

 昨年、私は毎週分のホソジュンコラムをすべてレビューしようと思い立ち、4か月で挫折した。このブログの月別アーカイブを見ていただければお察しになられるだろうが、私はマメにブログを更新するというタチの人間ではない。掲げた目標が高すぎたのである。ゆえに、今年は2,3か月に1度、一記事に3,4回分を厳選し紹介していこうと決めた。この試みを1年続けていく。遅くなったがこれが私の2018年の抱負である。

「ガバガバで走らない牝馬のアソコをホチキスで留めたら激走した…!?」2018/01/12

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 2018年のホソジュンコラムは、キンタマを食いちぎられた調教師の話と医療用ホチキスでアソコを留められた牝馬の話ではじまった。これらの痛々しいシモネタは純子によるものではない。ヤッテマッタ発言で競馬ファンにおなじみのI騎手と競馬ワン〇ラーでおなじみのフリーアナウンサーA氏によるものである。ホソジュンコラムでは、このように純子以外の人物がシモネタの語り部となることも珍しくない。みんなシモネタが大好きなのだ。

 この記事最大の見どころは、「馬に睾丸を1つだけ噛む器用さがあるのか?」という純子の疑問に対するI騎手の「タマタマじゃない」という返答だろう。

 果たしてデムーロルメールにこの場面で「タマタマじゃない」という返しができるだろうか?きっとデムーロはたじろぎ、ルメールに至っては武豊に助け船を求めるだろう。「もうデムーロルメールより日本語が下手とは言わせない」と言わんばかりのI騎手渾身の返しである。

 レッツゴードンキとのコンビ復活で高松宮記念参戦がつい先日決定したばかりのI騎手。私はディープブリランテが好きで(キタサンブラックのことを「お利口なブリランテ」と呼んでいたくらいに)、ダービーを制し馬上で涙するI騎手の姿には胸が震えるものがあった。I騎手が目立たないG1戦線には寂しいものがある。是非とも競馬の方でもデムーロルメールに一矢報い、久々のG1勝利を飾ってもらいたいものである。

「4歳の息子から注意されるなんて!?シモネタ卒業を本気で考えねば‥‥」2018/01/19

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 ホソジュンコラムが映像化するとしたら、最終回に使ってほしいようなエピソードである。

 クレヨンしんちゃんをさらにスケベにしたようなあの息子が、母親の下品な言動を諫める。パッと見まじめそうな競馬番組の女性解説者が連載中のコラムでドギツイシモネタを連発している、くらいの衝撃がそこにはあった。

 驚きだけではない。この回は私にある種の感慨深さを抱かせた。私はアサ芸のホソジュンコラム以外にも、netkeiba、JBISサーチで掲載されている細江純子氏のコラムも読んでいる*1。どのコラムでも、純子の息子の話題が頻繁に出てくる。それだけに、彼がシモネタを言う母親を注意し、徐々に社会化されつつあることに心が動かされるものがあった。会ったことすらない幼児の成長を「よかったなあ」と思う自分に気味の悪さを覚えながらも、温かい読後感を噛みしめるようにコラムが掲載されている風俗情報サイトのブラウザをそっと閉じた記憶が今でも鮮明に残っている。

 しかしなんといっても今回のシモネタコラムとしてのキモは、変わりつつある息子と対比されるように描かれるいつも通りの純子のシモネタだろう。

スーパーで大きなマツタケを見つけた私が「見て! 大きなオチ○チン」と、息子を笑わせようと指さすと

 このようなホソジュンコラムの歴史の中でも屈指のキラーフレーズのみならず

「じゃぁ、ウンチ+オシッコは?」

普段と変わらないどころかもはや童心に返ったとしか思えない発言も飛び出してくる。私もいい歳して下品な人間だという自負があるが、スーパーのマツタケを見て「大きなオ〇ンチン」と言ったり、ウンチとオシッコを足そうという発想が頭に出てくることは絶対にないだろう。考えてみれば、細江純子はただのシモネタ大好きおばさんではない。大人から子供まで、幅広い世代のシモネタ大好き人間たちと渡り合ってきた猛者なのである。私ごときが敵うはずがない。格が違う。

 息子の成長を実感する喜びと息子がシモネタから離れていく哀しみが入り混じりながらも、いつも通り、いや、いつも以上のシモネタを見せつけてくれた純子。この回は過去最高といっても過言ではない。ボルトの回や「先出し・中出し・後出し」の回すらもこの親子とシモネタの物語には太刀打ちできないだろう。文句なしの細江純子オブザイヤー2018最有力候補である。

「過去に書いた自分のコラムで大笑い 私が誇れるものは「シモネタ」だけ!?」2018/03/02

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 とある人から「今年は今までとは違う流れになる」と言われ、実際に想像もしていなかった別分野での仕事や企業の方との出会いが生まれていると語る純子。「ここからどうやってシモネタにつなげるんだ?」と思いながら読み進めていく私を待ち構えていたのは、まさに想像外の衝撃の展開だった。

 自分でパソコンに「細江純子」と入力して検索してみると、なんと、わざわざ、このコラムのシモネタ部分をピックアップしてくださっているお方が! 読み返すと、ケラケラと笑えてしまい〈私、こんなにすばらしいシモネタの数々を書いていたのね〜〉と自分に驚きました。

 これまで顔=ブス、騎手=三流と、自分に誇れるものがなく人生を歩んできましたが、こんなすばらしい文章を書いていたなんて。記事を掲載してくださったジョイナスブログⅡ様とシモネタに感謝、感謝です。

 

 なんと、このブログのことがホソジュンコラムに取りあげられていたのだ。

 「細江純子 コラム」で検索すると、当ブログ「ジョイナスブログⅡ」は上位にヒットする。だから「ひょっとしたら本人が見ていてもおかしくはないかなあ」とは考えていた。しかしながら、本人からシモネタコラムで言及されるとは夢にも思わなかった。

 ホソジュンコラムの面白さを多くの人に伝えたい。そして、ホソジュンコラムが書籍化される流れになればいい。そう思って私はホソジュンコラムのレビューを書きだした。私は、反響を求めていた。しかし、まさかこのような反響がくるとは想定外だ。

 スマートフォンのディスプレイを見ながら驚きと動揺を隠せない私だったが、私のブログをきっかけに自分のシモネタを読み返し、ケラケラ笑ったという話に、「そりゃそうだよなあ」と冷静に納得する部分もあった。純子のシモネタを純子が笑う。それは当然だろう。シモネタとは、結局は自分が笑うために言うものなのだから。シモネタ大好き人間にとっての常識だ。

 つまる話、私のブログは純子のシモネタに純子本人を笑わせるという本来の役目を再び担わせるきっかけを意図せず与えたのだ。そう思うと、嬉しい気持ちになった。シモネタコラムの面白さが届くべき人に届いたのだから、自分もブログを書いた甲斐があったのだと感じることができた。もちろん、自分のブログを本人に取りあげてもらえたという事実だけでも嬉しかったわけだが。

 私のブログをきっかけに、自分のシモネタで笑ったという話をコラムに書いてくださった細江純子氏に感謝したい。そして、掲載してくださった徳間書店の方々にも感謝したい。氏の今後より一層の活躍を願うばかりである。

*1:どちらもエッセイテイストであるが、シモネタは一切ない。netkeibaの方のコラムとアサ芸のコラムのweb掲載日はどちらも金曜日なので、両者を読み比べてみるとまた違った面白みがあるかもしれない

POG2017-2018・指名馬のここまで②

7位:イダエンペラー(アドマイヤセラヴィの2015)・牡

父:ルーラーシップ 母父:サンデーサイレンス

調教師:藤原英昭 馬主:張一達 生産:ノーザンファーム

 

 自分はルーラーシップの魅力はトニービンダイナカール牝系由来のナタのキレだと思っている。ナタのキレを狙うためには、ノーザンダンサーの5・5×4にはなるべく触れない方がいいのではないか、と産駒のデビュー前に予想していた。その予想に準じて指名したダンビュライトはダービーまでに6850p稼ぎ、2匹目のドジョウを狙って指名したのがこのイダエンペラー。

 母にノーザンダンサーのクロスがなく(自身は5×5)、半兄ヒカルカザブエは長距離の重賞で連対。ダンビュライトとプロフィールがどことなく被るので期待したが、残念ながら未勝利。藤原厩舎なので、次に使ってくるのはだいぶ温かくなってからになりそう。

 

8位:ブショウ(セルキスの2015)・牡

父:ダイワメジャー 母父: Monsun

調教師:尾関知人 馬主:岩切企画 生産:ノーザンファーム

 

 ドラフト前週には美浦の坂路で54.3-39.0-25.6-12.4という時計を出していた馬。もっとえげつない時計を出していた馬もいたが、ダイワメジャーモンズーンという組み合わせに魅力を感じてこちらを指名。

 ここまで(0-3-0-2)と善戦マンと化しているが、前走は13着と大負け。半兄サトノホルスは使うごとに走る気を失って、地方ですら通用しない馬になってしまった。この兄弟の精神的なもろさが出てきてしまったのであれば、かなり心配。

 

9位:ヴィオトポス(マイネヴィータの2015)・牝

父:マツリダゴッホ 母父:ナリタブライアン

調教師:田村康仁 馬主:サラブレットクラブ・ラフィアン 生産:ビッグレッドファーム

 

 ラフィアンが開幕週の府中1400芝を目指して仕上げてきた馬。サラブレットクラブ・ラフィアンはこの番組を2連勝中。そして勝った馬もペルソナリテ、マイネルバールマンとOP級の力がある馬だった。1勝+αを期待して指名したが、現状昇級してから力不足という印象。

 

10位:トゥラヴェスーラ(ジャジャマーチャンの2015)・牡

父:ドリームジャーニー 母父:アドマイヤコジーン

調教師:高橋康之 馬主:吉田照哉 生産:社台ファーム

 

 「ステイゴールドアドマイヤコジーンのニックス」だけを理由に指名した馬。

 新馬戦は華麗な逃げ切りだったが、次走シクラメン賞は引っ掛かって大敗。

 シクラメン賞は2歳戦にしては厳しいペースだった*1。もっと短い距離でないとだめなのかもしれない。

 

11位:ミゼリコルデの2015・牡

父:オルフェーヴル  母父:Fasliyev

調教師:不明 馬主:不明 生産:追分ファーム

 

 馬名登録すらなし。生きているかどうかが怪しい。

 

12位:ハヤブサレジェンド(イチゴイチエの2015)・牡

父:ヘニーヒューズ 母父:マンハッタンカフェ

調教師:伊藤圭三 馬主:武田修 生産:グランド牧場

 

 現在競走馬リハビリテーションセンターで休養中。復帰は秋以降のようで…

 未勝利の圧倒的な勝ちっぷりや、クビ差で負けたサージュミノルが昇級しても通用してる現状をみると残念極まりない。

 

13位:フィールザファラオ(フィールザビュウの2015)・牡

父:ブラックタイド 母父:Distant View

調教師:岩戸孝樹 馬主:櫻井正 生産:平岡牧場

 

 母が繁殖として手堅いことからピックアップしていた馬。「この兄弟最高の馬」という触れ込みだったが、今のところ兄弟最低になりそうなくらい走れていない。

 ブラックタイド産駒は好きだけど、自分との相性はよろしくないようなので来期は指名するのをやめたい。

 

おまけ:抽選に外れた馬たち

1位:ミカリーニョ

 小回りの札幌で惜敗するも、不良馬場の府中では地力の違いで勝ち上がる。調整が大変そうで、ぶっちゃけキ〇テツの手には負えなさそうだけど、走りっぷりをみると抽選外したのはショック。

2位:アプルーヴァル

 抽選外してよかったシリーズ。緩いしやる気もない。気が付いたら今野厩舎に転厩していた。

4位:トーセンブレイヴ

 これも抽選外してよかったシリーズ。ハズレで獲れたのがグローリーヴェイズだからなおさら。ただダートでなら勝ち上がれそうではある。

11位:マイネルキャドー

 ひいらぎ賞を逃げ切ってOP入り。現状指名馬に2勝馬がいないので、この馬を獲れなかったのは本当に痛い。ただ全治6か月の怪我をしてしまったようで残念だ。

*1:早い上がりで勝ったオブセッションはクラシックの主役になれるだろう

POG2017-2018・指名馬のここまで①

1位:フランツ(ロベルタの2015)・牡

父:ディープインパクト 母父:ブライアンズタイム

調教師:音無秀孝(栗東) 馬主:近藤英子 生産:ノーザンファーム

 

 ハズレ1位。母はヴィクトリーの全妹で、アドミラブルのいとこ。ディープインパクト×ブライアンズタイム×サドラーズウェルズという配合だからディーマジェスティに近い配合。自分は全兄コペルニクスからこの血統を狙っていた。

 POG本にはフランツの写真はなかったが、厩舎コメでは「全兄コペルニクス(430キロ)よりも大きい」ということで上位指名を決意。

 しかし、蓋を開けてみればデビュー戦の馬体重は448キロ。デビュー勝ちは決めたものの、2戦目の500万下(旧エリカ賞)は12キロ減。しかもガレてるようには見えない。結局のところ、コペルニクスよりちょっと大きいだけの馬だったというオチ。5着に負け、「成長を促すため」に放牧。クラシック路線に間に合うことはないだろう。

 ただ、500万下で見せた捲り脚は、良血馬の素質の片鱗をうかがわせるものだった。全弟は現2歳。サイズに問題がなければ、めげずにもう一度狙いたいと思う。

 

2位:ミッキーマインド(マイグッドネスの2015)・牡

父:ディープインパクト 母父:Storm Cat

調教師:音無秀孝(栗東) 馬主:野田みずき 生産:三嶋牧場

 

 ハズレ2位。1巡目、2巡目ともに抽選で負け、半ばヤケになって早めに確保した馬。裏を返せばかなり自信があった。

 前年にキズナがダービーを勝った影響か、この世代は母父Storm Catのディープ産駒が多い。その中でも一番期待できる配合と指名当時は思っていた。

 ディープ×Storm cat×War Relicと、アユサンを思わせるような血統構成。半兄はダート短距離路線で活躍したダノンレジェンド。また、全姉ミッキーグッドネスは400キロ程度の馬体で2勝(当時)を挙げていて、クイーンリヴィエラ―カデナの姉弟と被るイメージがあった(私の前年の稼ぎ頭はカデナだった)。「これは手堅いだろう」と考えていた。

 7月にデビューし新馬戦は勝利。ただ、特筆できるような勝ち方ではなく、緩すぎて速い脚が使えないような走りだった。血統表を見返してみるとRoyal Charger≒Nasrullahといったような体質が柔らかくなるような血が多く、この点でキズナアユサンといった程よく締まった上級のディープ×Storm Catの配合と比べて差し引く必要があった、と反省。

 また他の馬を怖がるような気質があり、2戦目以降は全く力を発揮できないレースも何度かあった。前走はダート転向で掲示板を確保。相手関係に恵まれれば期間内2勝目はあるかもしれない。

 

3位:エルディアマンテ(ディアデラノビアの2015)・牝

 

父:キングカメハメハ 母父:サンデーサイレンス 

調教師:国枝栄(美浦) 馬主:キャロットファーム 生産:ノーザンファーム

 

 新馬戦はレッドベルローズのキレ味に屈して2着。

 レッドベルローズは次走のフェアリーSも素質で3着になった。大箱向きな走りなのでクイーンCなら(ヤバイのが出てこない限り)勝ってしまうだろう。そんな馬と府中マイルでハナ差なので、次は確勝だろう。

 小さく、晩成気味の血統なので、春は多くても3戦だろう。

 

4位:グローリーヴェイズ(メジロツボネの2015)・牡

父:ディープインパクト 母父:スウェプトオーヴァーボード

調教師:尾関知人(美浦) 馬主:シルクレーシング 生産:レイクヴィラファーム

 

 ハズレ4位。POG本取材時には457キロ。「増えたらええなあ」と思って指名したら、飼い葉の食いが悪くなり、430キロ台のデビュー。

 新馬戦は、逃げて突き放して余裕の勝利。2戦目のこうやまき賞は逆に出遅れて、11.7-10.8- 11.2という流れを差し切れずアタマ差の2着。この流れをアタマ差まで詰めたことは評価できるが、ワグネリアンならおそらく余裕で差せているラップ。500万下までならまだしも、G1戦線ではパンチが足りないだろうという印象。

 配合はディープ×スウェプトオーヴァーボードという配合はディープ×エンドスウィープトーセンスターダムを思い出させる。トーセンスターダムに母のMr. Prospector3×4、そして自身のSir Ivor≒Wife Mistress5×4からくる非力さがあり、クラシック本番では通用しなかった。グローリーヴェイズは配合的にはそこまで緩くはないが、似たようなところはあるかもしれない。

 パワー不足という点を考えると次走がきさらぎ賞という選択は悪くはないだろう。しかしながら、これで6位指名のカツジと被ってしまった。2頭とも収得賞金加算に成功する結果になればいいが、そう現実は甘くないだろう。

 

5位:ディープインラヴ(ラヴアンドバブルスの2015)・牡

父:ディープインパクト 母父Loup Sauvage

調教師:矢作芳人(栗東) 馬主:フクキタル 生産:パカパカファーム

 

 ラヴアンドバブルス産駒久々の牡馬。そしてパカパカファーム母体の一口馬主クラブ「ワラウカド」募集1年目の目玉である。

 自分は12世代ではブリランテを応援していたクチなので、以前からラヴアンドバブルズっ仔を指名してみたかった。ゼウスバローズより恵まれた馬格、兄を手掛けた矢作厩舎への預託に期待して5位指名。

 来週デビューの予定。時間がかかった。しかしこれがワラウカドデビュー第一号というのは…がんばれワラウカド!DMMに負けるな!

 

6位:カツジ(メリッサの2015)・牡

父:ディープインパクト 母父:ホワイトマズル

調教師:池添兼雄(栗東) 馬主:カナヤマHD 生産:岡田スタッド

 

 名前の由来はオーナーの亡き友人の名前らしい。なんか、どこかで聞いたことがあるような話だ。

 今年の稼ぎ頭。思えば去年の稼ぎ頭カデナも6位指名。日高のディープ産駒で、しかも似たような名前。ゲンを担いで来年も「カ〇〇」を指名しちゃおうか。

 2着になったデイリー杯は2Fだけの競馬。ジャンダルムの一瞬の脚に屈した。もっと弾けてほしかったというのが本音。

 きさらぎ賞ではダノンマジェスティとジャンダルムの力関係を測る物差しになってしまいそうな予感。とりあえず、2着に入ってくれればうれしい。