「適性距離はマイル!エアスピネル本命」…G3京都金杯 ◎エアスピネル
左の鼻から鼻水を出す母親と、パンツの左側からオチンチンを出す息子の対比ではじまった2017年。流れ出ていく鼻水と欲求不満故の"渇き"が結び付く流れには、"下品さ"を"生のリアル"に変換するような文学性を感じてならない。新年一発目から類まれな才能を見せつけてくれた作家・細江純子。今年も『ホソジュンの舞台裏届けます!』から目が離せないと思わせる快作だった。
なお本命のエアスピネルは1着だった。
「京都外回りはプラス レッドエルディスト◎」…G2日経新春杯 ◎レッドエルディスト
有馬記念の地下馬道レポートの打ち合わせ。ディレクターから「先出し、後出しの馬がいたら伝えてください」との要望に「ナカダシは?」と聞き返す純子。これだけでも面白いのに、井崎先生への理不尽ななすりつけ、時事ネタ(ピコ太郎)の導入と魅せ続ける。テンよし、ナカよし、シマイよし。まるでキタサンブラックのような内容だ。新年早々<細江純子オブザイヤー2017>の有力候補が誕生してしまった。
そして地下馬道での「ナカダシは?」発言は思わぬ反響を生み出すこととなる。詳細は後述。
なお本命のレッドエルディストは4着だった。
「久々の前走で好走 リアファルに期待!」…G2AJCC ◎リアファル
この回で特筆するべき点は2つ。1つ目は細江純子はエゴサーチをして、このシモネタコラムの反響を確認しているという点。「ホースコラボレーター」という肩書から「馬との獣姦」を連想してしまうという、まるで細江純子並の思考回路を持った人物の書き込みを発見してしまった純子。「エゴサーチは悲しみを生むだけ」が自論の筆者だが、エゴサーチによって同類を発見した純子の感動は想像に難くない。女史には悲しみを生まない程度にエゴサーチに励んでいただきたい。
そして2つ目はシモネタに文面を使いすぎたのか「それでは皆さん、週末は競馬場、もしくは「みんなのKEIBA」(フジテレビ系)でお会いしましょう。ホソジュンでしたぁ。」という締めのテンプレが省略されてしまったことである。雑誌のコラムである以上、紙面のスペースという制約は無視できない。渾身の下ネタを削れず泣く泣くテンプレを消した純子の姿も想像に難くない。
なお本命のリアファルは14着だった。
「根岸Sは切れ味あるカフジテイクに期待!」…G3根岸S ◎カフジテイク
自分のオチンチンと40過ぎの母親の乳首をくっつける息子の奇行からはじまった3回。そんなエロ息子を心配する純子。おそらく読者全員も心配だろう。この息子が入園した幼稚園の保母さんとか周りの女児が。
コラムの後半は純子在籍時の競馬学校の校長から、「アサヒ芸能、読んでる」というメールを貰ったという話。諭されると思いきや先述の「ナカダシは?」のコラムが面白かったと褒められるというまさかの展開。
"最も苦しかった騎手時代に私を救ってくれたシモネタは、今でも私の心の逃げ場所であり、救世主"*1と語る純子。"逃げ場"だったシモネタが、細江純子の世界を広げていく。そんな現在進行形の奇跡を一瞬垣間見させてくれる回だった。
なお本命のカフジテイクの着順…レース確定後に発表します。