ジョイナス最後の戦い

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アサヒ芸能・細江純子コラム 2017-2

初バラエティ番組で頭がカチコチに‥‥ …G3きさらぎ賞 ◎サトノアーサー

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 これまでアサ芸コラム内で競馬サークルで全く女扱いされなかったということを自虐し続けてきた純子。確かに細江純子はチヤホヤされるような美人ではない。しかし男性が見て生理的嫌悪感を抱くような醜女でもない。

 この回では某男性助手からセクシャルハラスメントを受ける純子の様子が描かれている。セクハラは2つに分類できると私は思う。1つは発信者にその意図がない場合。そして2つ目は発信者にその意図があるパターンだ。純子が男性助手から受けたセクハラは後者だ。そこには相手が異性だという意識が明白な前提として存在している。ただ配慮というものが欠けているというだけで。つまる話、細江純子の配偶者が競馬サークルの人間だということをわざわざ持ち出すまでもなく、純子はしっかりと「女扱い」されていたということだ。競馬サークルの人間によって。

 なお本命のサトノアーサーは2着だった。

 

「アサ芸」を見ながら乳首の大きさを比較 …G3共同通信杯 ◎ムーヴザワールド、スワーヴリチャード

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 まず読者は『「アサ芸」を見ながら乳首の大きさを比較』というタイトルに度肝を抜かれるのは間違いない。かく言う私も驚きを隠せなかった。アサ芸ホソジュンコラムが下品極まりないものだと重々承知していても。アサヒ芸能を見ながら乳首の大きさを比較する人がいるなんて、想定外にも程がある。

 この記事の秀逸なポイントは何といってもセンセーショナルなタイトルから、一転してまともに池江厩舎を取材したような出だしになるところだ。タイトルでシモネタの嵐を覚悟した読者は身構える。そこにクラシック戦線に臨む一流厩舎の様子を差し込むことで、緊張は緩和される。そして読者の気が緩んだところで、純子は一気に畳みかけていく。まるで高級娼婦になすがままにされるように、読者は彼女に手玉にとられてしまう。純子のライターとしての才能には鳥肌が立つばかりだ。

 母親のチクビを鼻や耳の穴に入れようとする息子の奇行もさることながら、池江厩舎の持ち乗り助手の「そんなにチクビ小さいの?」という発言が凄まじい。面と向かって女性に「チクビ小さいの?」と聞ける精神が私には理解できない。そして男性相手に「息子が自分のチクビを鼻や耳に入れようとする」と打ち明けられる女のメンタルも想像の範囲を超えている。こんな会話が成立する競馬村。タガが外れた世界だとしか思えない。

 急いで帰宅してアサ芸のヌードモデルの乳首と自分の乳首を比較する純子。帰宅して自分と他人の乳首を比べる女。競馬村はとんでもないものを産み出してしまった。

 なお注目馬のムーヴザワールドは3着、スワーヴリチャードは1着だった。

 

切れ味ピカイチのカフジテイク本命 …G1フェブラリーステークス ◎カフジテイク

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 競馬予想ブログと謡いながらも、レースの予想を一行だけで済ますことが多いホソジュンコラム。注目馬の名前をあげるだけで、推奨理由すら書かないことも増えた。そんな現状にホースコラボレーター*1としての良心が痛んだのか、この回では競馬予想要素が多くなっている。それどころかシモネタ要素が薄い。

 40過ぎの欲求不満のオバサンの痛々しいまでのシモネタ・自虐が飛び交うホソジュンコラムだが、この記事では息子の「石頭」が口元に直撃し歯が折れるという文字通り痛々しい彼女の近況が語られる。しかし「石頭」という単語を出して、「痛かった」だけで終わるのが純子ではない。後ろからの位置取りでやきもきさせながらも必ず末脚を炸裂させるカフジテイクのように、最後にちゃんと「亀頭」を絡めてきた純子。いやらしい。いや、すばらしい。彼女のシモネタライターとしての自在性を改めて実感した回だった。

 なお本命のカフジテイクは3着だった。

 

ピコ太郎の股間を意識してしまう… …G2中山記念 本命アンビシャス

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 「ピコ太郎」と名乗り、脱力系リズムネタで話題をさらった古坂大魔王。彼が急にブレイクしたことに私は驚きを隠せなかった。困惑すらした。ビルボードチャート入りする程の熱狂に、きっと古坂大魔王本人も驚いただろう。そんな彼が「滋賀在住の40過ぎの競馬ババアに股間を凝視されている」と知ったらどういうリアクションをするだろうか。きっと驚くだろう。でも面白い反応はしてくれないかもしれない。

 純子がピコ太郎をネタにするのは先月の日経新春杯のコラムに続いて二回目。そして昨年末の阪神JF週の記事にも出てきたシモネタ友の会のHちゃんも再登場する。

 「トイレだけ オレのペコチン 動きだす」という純子の一句に「『ピコ太郎 ヨメの前だけ ペコ太郎』か『ペコ太郎 繁華街では ピコ太郎』ですよ」と返すHちゃん。彼女は実在する果たして人物なのだろうか。シモネタ友の会なんてものは架空の存在で、Hちゃんは純子のイマジナリーフレンドではないだろうか。オバサンたちがシモネタで和気あいあいとする光景。微笑ましさがないとは言えないが、やはり底の見えない井戸のような恐怖を私は感じてしまう。下品なコラムの内容にゲラゲラと笑いながらも、心のどこかでこれは全くのフィクションであってほしいという想いを拭いきれない私がいた。

 なお本命のアンビシャスは4着だった。

*1:って何だよ