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ジョイナスブログⅡ

アニメ、競馬など

小田ラップの書き方について / 理論編その2

ジョイナス

「しわしわちんぽ」という単語からラップを作りたい。
このときあなたは「しわしわちんぽ」と脚韻の関係の「川端慎吾」「井藤真吾」「セキセイインコ」「すりたてりんご」という4つの単語が浮かんだ。この4つの単語のうち1つだけ「しわしわちんぽ」から小田ラップを作る上でふさわしくない単語がある。それはどれだろうか?

 



前回のラストにこんな問題を出した。
正解は「井藤真吾」
別に僕が井藤真吾選手のことが嫌いだから、とかそういうわけじゃない。むしろ支配下登録されてすごくうれしかったくらいだが、「井藤真吾」 という単語は「しわしわちんぽ」から続くラップのフレーズとしてはふさわしくない。

「小田ラップを作る上でふさわしくない」というのはちょっと抽象的すぎる。ただ、「しわしわちんぽ」「川端慎吾」「井藤真吾」「セキセイインコ」「すりたてりんご」の中で仲間はずれの単語はどれか?と言えば察しが良い人なら分かるだろう。


 

ゴ 
 


 「イトウシンゴ」は6文字。それ以外の単語は7文字。それだけ、である。
だがしかし、小田ラップを作る上で文字数というのは重要である。文字数には死ぬほどこだわる必要がある。

文字数、つまりは音の数である。
4分の4拍子という拍子がある。「1小節あたりに4分音符が4つ詰まっている」という設定だ。この4分の4拍子は音楽を構成する小節の設定として最もオーソドックスなものだ。ポップスの楽曲のほとんどがこれで出来ていると言っても過言ではない。スレッドに書かれている小田ラップはただの文字列にすぎない。しかし受け手は「ラップ」として認識している故に脳内で「ラップ調」で小田ラップを再生するはずである。そうである以上、小田ラップも小節やら拍子やら、音楽的な区分の影響を受けてしかるべきであり、つまる話が受け手の脳内で音楽として成立したと言っても過言ではない。
1文字=4分音符一つと考えて、「シワシワチンポ」という言葉を小節に収めたらどうなるだろうか。

【シワシワ】【チンポ○】

こんなおざなり形で申し訳ない。【】が1小節、○が4分休符と見てほしい。では「イトウシンゴ」は?

【イトウ○】【シンゴ○】
 
「シワシワチンポ」 に比べて「イトウシンゴ」は○(休符)の数が一つ多い。これは【イトウシ】【ンゴ○○】と詰めた場合でも、【○イトウ】【シンゴ○】と頭に休符をおいた場合も変わらない。これを読もうとするとき○をどこに置くかでリズムが決まる。○が多い分「シワシワチンポ」より「イトウシンゴ」の方がリズムのパターンが増える。○ではな【イートウ】【シーンゴ】みたいに伸ばすパターンを加えると更に複雑になる。「シワシワチンポ」は16通りなのに対し「イトウシンゴ」112通り?だろうか。これらの数通りのリズムパターンからどれか一つが選択されるわけだが、これを選択するのは作り手ではなく受け手だ。つまり、小田ラップをどんなリズムで読み上げるかを、作り手は受け手に委ねなければならない。ここが小田ラップの一番難しいところである。
作り手が【シワシワ】【チンポ○】【イトウシ】【ンゴ○○】というリズムで読んでほしいのに、受け手が【シワシワ】【チンポ○】【イトウ○】【シンゴ○】と読んでしまう事態を避けられないのが小田ラップである。極論を言ってしまえば、「しわしわちんぽ!井藤真吾!」でも受け手が自分でしっくりくるリズムパターンを思いつくことができるなら韻さえ踏んどけば問題ない。しかし、受け手全員にそんな期待をするのは間違っている。小田ラップを読む際に、ラップのリズムが自分の中でしっくりくるよう脳内で吟味してくれる人はいるだろう。しかし僕はそんな「吟味」をしてくれるような人ばかりではないな、と思っている。何度もリテイクするより、一発録音にこだわる人がいる。そして一発で上手くいかなければボツにしてしまう、そんな人がいてもおかしくはない。ボツにならないためには「受け手がしっくりこないリズムを選んでしまう可能性」を減らす方針をとったほうがいい。
「受け手がしっくりこないリズムを選ぶ可能性」を考えると、112通りのリズムパターンのある「イトウシンゴ」というフレーズは危なすぎる。選択肢が多い、というのは危ない。単純に考えて、選択肢が多ければ多いほど考える時間が増えるわけで、考える時間が増えるというのはめんどくさい。受け手に「しっくりくるリズムを吟味してくれない人」を想定した時、「めんどくささ」が受け手のノイズになるのは間違いない。それなら作り手としてはめんどくさくなる状況を作るのは極力避けるべき、と言える。「井藤真吾」が「しわしわちんぽ」から続くラップのフレーズとしてふさわしくないのはこうした「考える時間」、「めんどくささ」故である。 

そしてならば『受け手に「考える時間」を与えない、「めんどくさい」と感じさせない小田ラップを作っていこう』という流れになるのだが、その詳細は次回の更新で。