ジョイナスブログⅡ

アニメ、競馬など

小田ラップの書き方 / 実践編その1

A「ピザって10回言ってみて」
B「ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ」
A「じゃあここは?(肘を指さしながら)」
B「ひざ」

 


こういう古典的なやりとりがある。
AはBに「ピザ」と何度も言わせることで、「ピザ」と響きが似た「ひざ」という言葉を言わせようと誘導する。
常識的に考えて肘と膝の区別がつかない人はまずいないと思うが、それでもBは「ひざ」と答えてしまう。
「pi-za」という音の響きの反復が、「ひじ」ではなく「ひざ」という似た響きの音を持つことばを選ばせてしまう。

人間は、反復させるのが好きだ。ちんちん、ムラムラ、シコシコ・・・「同じ音を反復させただけ」の単語は日常が溢れかえっている。対句法というレトリックも大昔から存在していた。「人間は反復生物」と言っても過言ではない。

前回の記事を大まかに要約すると「小田ラップをどういうリズムでとらえるかは受け手次第」だから「受け手がしっくりこないリズムになるようなフレーズのチョイスをやめよう」という話だった。
そして今回は受け手がしっくりくるようなリズムになるようなラップを作ろうというテーマになる。話の流れから察してもらえたかもしれないが、ここで人の「反復したがる」習性を利用する。

七文字の「しわしわちんぽ」からラップを作るなら、六文字の「井藤真吾」という単語のチョイスはふさわしくないというのが前回の内容。では、「しわしわちんぽ」と同じ七文字の「川端慎吾」ならどうなるだろうか。小節【】につっこんで比較してみよう。

【シワシワ】【チンポ○】
【カワバタ】【シンゴ○】

文字数が同じだから当然、休符(○)の数も同じだ。そのうえ「チンポ」と「シンゴ」の押韻部がピタリと二小節目の同じ位置におさまっている。しかし、○の位置がずれてしまえばいくら同じ文字数でもリズムがずれてしまう。
いやいや、考えてみてほしい。人間は反復したがる。【シワシワ】【チンポ○】というリズムではじめたのなら、【カワバタ】【シンゴ○】と同じリズムを繰り返すのが自然ではないだろうか?
六文字の場合でも同じだ。「井藤真吾」と「東インド」という6文字の脚韻を踏む2つの単語を用意する。
【イトウシ】【ンゴ○○】というリズムではじめたなら天邪鬼に【ヒガシ○】【インド○】なんてかんじでリズムを変えませんよね?ということだ。

ということは。
「しわしわちんぽ」という言葉から小田ラップを作るときは、同じ七文字の韻を踏むフレーズを連ねればリズム的には問題ないということだ。こんなかんじで…


小田「しわしわちんぽ!川端慎吾セキセイインコ!すりたてりんご!」


リズム的には問題ない…問題はないはずである。

しかし、僕はこう思う。こう思わざるをえない。

つまらなくないですか? 



このラップがなぜつまらないのか。その答えは「実践編その2」で。