ジョイナス最後の戦い

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アニメ

まちカドまぞく感想・その他

まちカドまぞくロスなので、桜井弘明監督の「魁!!クロマティ高校」を見ています。 「ぶっ殺す」は「ぶちころがす」に修正されるのに、「ケンカと女のアソコはシメるにかぎる」はそのままなのはなんなんだろうな‥‥と思いましたね。 原作はリアルタイムで読ん…

グラスリップにおけるエッシャー「昼と夜」の意味

はじめに 当記事は2014年に放映されたアニメ「グラスリップ」の解説記事だ。本作品にはトリックアートの巨匠マウリッツ・エッシャーの「昼と夜」が登場する。この「昼と夜」が本作で意味するものを解説することが当記事の目的だ。 つまりエッシャーの「昼と…

実録・アニメを見ない男

最近アニメを見ていない。正確に言えばグラスリップ以降、ほとんどアニメを見てない。 というわけで、グラスリップ以降(2014年夏)に自分が完走したアニメを今一度整理していこうと思う。ここ数年の自分がロクにアニメを見ていないことがはっきりとするはずだ…

笑えない制裁———「ぶらどらぶ」感想

今さらだけど感想。 押井守久々のテレビシリーズという前触れだったが、個人的には西村純二の最新作としてずっと注目していた。*1配信のタイミングは今年の3月だったが、ウマ娘に時間を吸われたせい*2で全話視聴し終えたのは先月ほど。 率直な感想を言うと、…

「ルックバック」と「True Tears」と自分語り

shonenjumpplus.com 話題になっていたので読んだ。現在進行形でクリエイティブな道にいる人、またはかつて志した人たちには刺さる内容だと思う。 メインで描かれるのはクリエイター同士、クリエイターとファンとの関係性。漫画家を描くことに心が折れていた…

グラスリップ考察・感想まとめ

自分がこれまでに書いたグラスリップの考察・感想のまとめ。随時更新するかもしれない。 グラスリップにおけるエッシャー「昼と夜」の意味 作中におけるエッシャーの「昼と夜」について当たり障りなく解説した記事。日本のどこかでエッシャー展が開催される…

細江純子ファンとウマ娘プリティーダービー

ウマ娘からの帰還 帰ってきたよ。アイドルマスターシャイニーカラーズに。 浅倉… 久しぶりにWINGをプレイした。ほんとうにつまらない。ウマ娘が武豊だとすればシャニマスは吉田豊だ。あるいはルメールとブロンデルくらいの差があるかもしれない。育成ゲーム…

【感想】裏世界ピクニック5巻 八尺様リバイバル

裏世界ピクニック5 八尺様リバイバル (ハヤカワ文庫JA) 作者:宮澤 伊織 発売日: 2020/12/17 メディア: Kindle版 マヨイガに2人きり カルト少女の再登場や謎の少女の登場など、いろいろと新展開を伺わせる巻ではあったが、個人的に一番興味を引いたエピソー…

鉄の女と元ジョッキーの女(雑記とかウマ娘感想とか)

ブログ更新用アカウント ブログ更新用アカウントを作った。 twitter経由のアクセスを見込んでの取り組みである。うまくいってほしいものだ。 ジョイナスのカラオケBOX (@my_melody_ohen) | Twitter 当ブログの「ジョイナス」とは相模鉄道横浜駅の駅ビル「相…

アニメ・裏世界ピクニック1話「くねくねハンティング」

上記のリンクから、原作の「くねくねハンティング」が読める。 読めば理解していただけるだろうが、アニメ版は原作をかなり端折っている。 ただ、端折り方に自分は不満はない。様々なものをそぎ落としたことで、作品の輪郭が原作以上に明確に描き出されてい…

Dear My Friend / 安達としまむら

Dear My Friend 石川さゆりは「天城越え」を今年歌うらしい。紅白の話だ。 私はずっと「天城越え」のことを「愛する男を殺したいくらい好きな情緒不安定な女性の曲」だと思っていた。そんな曲を年末に隔年で聴かせるNHKは狂っているとすら思っていた。 実の…

西村純二最新作「ぶらどらぶ」1話

西村純二 「昔から頭上に何か生き物がいる画が大好きなんです」と西村純二は言った。空を見上げるたび、私はその言葉をよく思い出す。 電車に乗っていると、男の話し声が聞こえてきた。 「西村純二作品は1話あたりのハーモニーショットの回数を数えながら見…

このラブコメディは正常か───「虚構推理」感想

今期のアニメは「虚構推理」だけを見ていた。 アニメでは岩永琴子の"口"が印象的だった。彼女の"口"が、ときに愛くるしく、ときには妖しく描かれるのが面白かった。 タイトルでは「推理」と謳われているが、この作品における「推理」は一般的なミステリーと…

【アニメ化発表記念】百合で生きる──「裏世界ピクニック」

www.othersidepicnic.com アニメ化が発表されたので急いで書きました。 ネタバレに配慮せずに書いたので、その点だけはご留意ください。 はじめに 本作は2人の女子大生・紙越(かみこし)空魚(そらを)と仁科(にしな)鳥子(とりこ)が、「裏世界」という…

[ジョイナス(Chimpo_Joinus)が選ぶアニメ・オールタイムベスト10]2位:グラスリップ

2:グラスリップ(2014) 胸の中でざわめいてるオカンが好きな朝ごはんの名前を [Official Video] ChouCho - Natuno Hito Kiminokoe - 夏の日と君の声 日差しに遮られて私はまだ知らない。 M-1グランプリ2019が面白かった。とりわけ優勝したミルクボーイの「コ…

[ジョイナス(Chimpo_Joinus)が選ぶアニメ・オールタイムベスト10]3位:ゆゆ式

3:ゆゆ式(2013) ゆゆ式と暴力と時間 唐突ではあるが、「ゆゆ式」の原作における暴力的な描写のあるコマの数をカウントし、各巻ごとにまとめてみた。一応それぞれのシチュエーションも簡潔に書き示しておいた。暴力的描写の範囲だが、身体に危害を与えるよ…

[ジョイナス(Chimpo_Joinus)が選ぶアニメ・オールタイムベスト10]4位:GJ部

4:GJ部(2013) 「GJ部」というアニメは様々な肩透かしをしてくる作品だ。学園祭の準備と片づけを描きながら、肝心の学園祭の最中の描写は一切ない。水着や浴衣を用意しても、プールやお祭りには行こうとしない。前戯に力を入れて、本番はおざなり、といった…

[ジョイナス(Chimpo_Joinus)が選ぶアニメ・オールタイムベスト10]5位:氷菓

5:氷菓(2012) 原作の「古典部シリーズ」はビターな印象を受けるエピソードが少なくない。たとえば原作の「正体見たり」はきょうだいに憧れる千反田えるが善名姉妹の良好ではない関係にショックを受ける場面で締め括られる。「手作りチョコレート事件」にお…

[ジョイナス(Chimpo_Joinus)が選ぶアニメ・オールタイムベスト10]6位:ギャラクシーエンジェル

6:ギャラクシーエンジェル(2001) 放送当時は「カードキャプターさくらのスタッフが送る美少女アニメ」と銘打たれていたが、CCさくらとは似ても似つかない。*1そもそも「美少女アニメ」という表現も適切ではない。萌えアニメのナリをした「こち亀」と言った…

[ジョイナス(Chimpo_Joinus)が選ぶアニメ・オールタイムベスト10]7位:おねがい☆ツインズ

7:おねがい☆ツインズ(2003) 昨年、旧制松本高校を訪れた。「おねがい☆ティーチャー」、そしてその続編「おねがい☆ツインズ」で主人公たちが通う木崎高校のモデルである。かれこれ15年越しの聖地巡礼である。「縄文おやき」も食べた。いつか木崎湖周辺にも行…

[ジョイナス(Chimpo_Joinus)が選ぶアニメ・オールタイムベスト10]8位:さらざんまい

8:さらざんまい(2019) 幾原邦彦作品はどれもけっこう好きなのだが、格別好きというわけでもなかった。 面白いと思いつつもどこか心を許し切れないのが、天上ウテナも高倉兄弟も椿輝紅羽も結局最後は消えてしまうからだろう。自己犠牲が美しく尊いものだとい…

[ジョイナス(Chimpo_Joinus)が選ぶアニメ・オールタイムベスト10]9位:カードキャプターさくら

9:カードキャプターさくら(1998) 「カードキャプターさくら」は愛が魔法を凌駕する作品である。劇場版「封印されたカード」の結末は最たる例だ。必ず最後に愛が勝つ。 愛や正義と言った道徳的に優れているものが勝利する。これは本当に気持ちがいいものだ。…

[ジョイナス(Chimpo_Joinus)が選ぶアニメ・オールタイムベスト10]10位:けいおん!

はじめに 冬は自己顕示欲が強まるという。誰からも頼まれてもないのに、自分のベスト10を発表したくなる症例が多々見受けられる。困ったことに私もどうやらその手の病気に感染してしまったようだ。 最初に断っておきたいが、アニメ映画作品は除外している。…

『天気の子』感想(再び)

再び joinus-fantotomoni.hatenablog.com 先週『天気の子』を再び見に行った。感想も再び。 同じ映画を複数回見直すことは滅多にない。覚えている限りでは『ニュー・シネマ・パラダイス』、『天空の城ラピュタ』、『千と千尋の神隠し』、そして『カードキャ…

分かりやすいグラスリップ(後編)

joinus-fantotomoni.hatenablog.com 前編では「グラスリップ」が不条理のアニメであるということを示した。「グラスリップ」のキャラクターは不条理を抱えている。彼らは誰かに尽くしても報われず、求めたものは手に入らない。それでも彼らは終わりのない苦…

『天気の子』感想

『魔法少女まどかマギカ』の放映当時のことを思い出した。「ワルプルギスの夜」が天災をもたらそうとするクライマックスと東日本大震災が不幸にも重なってしまい、放送の中断を余儀なくされたことを。 インターバルを経て『まどかマギカ』が導いた結末は、今…

自虐する幾原邦彦———『さらざんまい』感想

『さらざんまい』を最後まで視聴して強く感じたことは、この作品はこれまでの幾原邦彦作品とは違うということだ。 幾原作品では常に愛が問われ続けてきた。そして必ずと言っていいほど、愛に殉じるキャラクターが描かれることとなる。 愛に命を捧げることは…

石動乃絵のパンモロ

『true tears』2話でヒロインの一人・石動乃絵のパンモロが描かれるのだが、乃絵のパンモロを見るたびに私は「やめてくれ」と叫びたくなるような気持ちになる。私は乃絵のパンツが見たくて『true tears』を見ているわけではないのだ。 しかしなんというか、…

細江純子と伊藤隼之介とアニメ・ウマ娘プリティーダービー

「夢の喪失」 人は才能に対して「夢」を抱く。これは決して競馬に限ったことではない。最近でいえば将棋の藤井聡太七段や野球の二刀流・大谷翔平。傑出した才能の持ち主は、人々に新たな景色を見せてくれる。 サイレンススズカは競馬ファンがそんな「夢」を…

細江純子とアニメ・ウマ娘プリティーダービー

我らが細江純子、『ウマ娘プリティーダービー』で衝撃の声優デビュー 【TVアニメに細江純子さんが声優として出演!】TVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー』第1話&第2話の先行上映会にてレースシーンの解説をJRA初の女性競馬騎手であり、競馬中継でもお馴染…