ジョイナス最後の戦い

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トーセンファントム産駒について考えた

トーセンファントム産駒の初年度(2012)産駒の勝ち上がりはダート未勝利戦で勝ち上がったトーセンラムセスだけ。

しかし2013年産駒は今日(9/19)までに3頭の勝ち上がり。3頭すべて芝での勝ち上がりで、果てにはOPまで勝つ馬まで現れた。

そんな"プチ"ブレイクを果たしつつあるトーセンラムセス産駒の配合について考えていきたい。

 

 

1.Hail to Reason

 

今日までに勝ち上がったトーセンラムセス産駒は以下の四頭(リンク先は五代血統表)

・マシェリガール

・トーセンラムセス

・ブレイブスマッシュ

・ハレルヤボーイ

このうちハレルヤボーイ意外の3頭はHail to Reasonのクロスをもつ。

このクロスがスピードを補っているだろうか

 

2.ノーザンテースト

ブレイブスマッシュ、ハレルヤボーイにはノーザンテーストのクロスがあり、ノーザンテーストの頑強さが強調されている。

ノーザンテーストの頑強さを強調するにはノーザンテーストそのものをクロスだけでなく、ノーザンテーストのLady Angela(Hyperion×Tracery)3×2という血統構成を刺激する必要がある。

そのためにはHyperion×Traceryという構成の血を持ってきてLady Angelaとニアリークロスさせる。これにもってこいの血がAlibhai(Hyperion×Tracery)だ。

ブレイブスマッシュはLady Angela≒Alhibai 6+7×6+7+7+7+8

ハレルヤボーイはLady Angela≒Alhibai 6+7×7+8+8+8+9+9のクロスになる。

ちなみにマシェリガールもノーザンテーストのクロスこそないものの、Lady Angela≒Alhibai 6+7×6+6+8。

 

ノーザンテーストのクロスの代表格といえばオルフェーブル(Lady Angela 6+7×5+6)である。ハレルヤボーイの未勝利の勝ちっぷりは時計のかかる中山芝をまくって圧勝したオルフェーヴルに通じるものがあったと思う(決してオルフェーヴル並にすごいと言いたいわけではないのだが)。

ノーザンテーストの頑強さ=中山の時計のエアレーション馬場や洋芝のような時計がかかる馬場を走るパワーとイメージしてもいいと思う。

 

3. Fair Trial

Fair Trialは小回り向きの加速に秀でた血統で、トーセンファントムはFari Trial 7+9×6+8+8のクロスをもつ。

トーセンファントムといえばローズキングダムに競り負けた東スポ杯が印象的で、小回り向きの脚があるからこそ、府中の長い直線での伸び比べではローズキングダムのようなしなやかな馬に屈してしまう。

短所を補うか長所を際立たせるかの二択だが、ハレルヤボーイの圧勝を見る限り、今のところはFari Trialを母にも持ってきて長所を際立たせる方がいいのではないだろうか。

ハレルヤボーイの母トーセンミネルバFari Trial≒Riot 9+9×7+7+7のクロスもち。これがトーセンファントムと邂逅することで、中山の鬼が生まれる(未勝利圧勝しただけだが)のは必然といえる。

これはFair Trial5×6のホワイトマズルを母母父にもってきたマシェリガールにも言えることで、クローバー賞の接戦を制せたのもコーナーをインベタでロスなく回るFair Trialの小足のおかげ。


クローバー賞 2015 マシェリガール - YouTube

 

 

※当ブログの血統論は笠雄二郎氏、望田潤氏、栗山求氏の理論を参考にしています。