ジョイナス最後の戦い

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[ジョイナス(Chimpo_Joinus)が選ぶアニメ・オールタイムベスト10]6位:ギャラクシーエンジェル

6:ギャラクシーエンジェル(2001)

放送当時は「カードキャプターさくらのスタッフが送る美少女アニメ」と銘打たれていたが、CCさくらとは似ても似つかない。*1そもそも「美少女アニメ」という表現も適切ではない。萌えアニメのナリをした「こち亀」と言った方が正しいだろう。

メインのエンジェル隊員5人たちは軍人だが、5人中3人が両津勘吉みたいな自己中心的な拝金主義者。だからこのアニメは「こち亀」のように基本は因果応報ヲチが多いのだが、ヲチを投げることも珍しくない。

3期以降はヲチどころか萌えアニメのナリすら投げ捨てているといっても過言ではない。やりすぎて、作中1番人気のキャラの頭がツルッパゲになってしまうほど。それどころかキャラが木になったり、昆布になったり、死んだのに何事もなかったのよう生き返ったり‥‥エンジェル隊は美少女どころか人間をやめてしまっている。見返すと「よくこんな連中に当時のヲタクは萌えられたな」と呆れてしまう。*2それぐらい滅茶苦茶で、痛快なカオスアニメだ。

イチオシの回その1:「機内食(具沢山弁解カレー)」(2期第7話Aパート)

エンジェル隊員たちが紋章機の中で任務失敗の責任をひたすら擦り付け合うという内容。醜い内輪揉めに苦笑を余儀なくされた視聴者に、史上最低の和解ヲチが待ち受ける。評判のいい「数珠つなぎ手打ちそばつなぎなし(3期9話Bパート)」「サインはブイヨン(3期16話Aパート)」あたりと比べても引けを取らない回だと思ってる。

イチオシの回その2:「Final dish REBECCA <前編+後編>」(3期第26話)

ギャラクシーエンジェル」はギャグアニメなのだが、時折何かを思い出したかのように*3シリアス回をねじ込んでくる。そして3期ではなんと最終回に、しかもシリーズ初の長編としてシリアス回が投入された。それが「Final dish REBECCA」である。

内容はエンジェル隊レベッカという脱獄囚を捕らえる任務が下されるというもの。レベッカの正体を探るうちに、500年前に軍が隠蔽した不祥事が明らかになるという展開は普段のGAでは想像がつかないくらい重々しい。いつもならエンジェル隊が不祥事を起こして軍に迷惑をかけるのに‥‥。立場がガラッと変わってしまうだけに、印象深い回だ。

 

*1:パロディはある

*2:原作(ゲーム)のエンジェル隊はギャルゲヒロインとしては問題ないキャラになっている。

*3:原作は比較的シリアスなスペースオペラ