ジョイナス最後の戦い

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POGドラフトで指名した馬(2020-2021) その2

joinus-fantotomoni.hatenablog.com

続編。

このへんから根拠が薄いんですよね‥‥

6位 マンドゥラの2018

馬名:ブラウシュヴァルツ

父:ブラックタイド

母:マンドゥラ

性別:牡

厩舎:美浦黒岩陽一

馬主:キャロットファーム

生産:ノーザンファーム

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デイリーの木村記者、Gallopの和田記者といった美浦のトラックマンが推していて、黒岩調教師が「大物感がある。クラシックを目指したい」と意気込んでいる。既にゲート試験合格済。

黒岩厩舎の成績はお世辞にも褒められたものではないが、3歳世代はニュージーランドT2着のシーズンズベスト、4歳世代は紫苑S勝ちのパッシングスルーキャロットファームとのラインで結果を出し始めているのはポジティブ要素。

母マンドゥラは マンデラマンデュロの半妹でノーザンダンサー4×3。そこにブラックタイドをつけた配合なので、「3/4ノーザンダンサークロス、1/4サンデーサイレンス」というサンデー孫としてはオーソドックスな成功パターン配合となる。ブラックタイドの最高傑作キタサンブラックもこの形。

また、ブラックタイド×Danzigマイネルフロスト(毎日杯)、テイエムイナズマ(デイリー杯2歳S)といった早期から活躍したブラックタイド産駒と共通する。芙蓉S勝ちのミッキーブラック、OP特別3着2回のエカテリンブルグブラックタイド×Danzigという配合。

ミッキーブラック、エカテリンブルグ、あとアガラスなんかもそうだが、NF産のブラックタイド産駒は勝ち上がり率はなかなかだけど突き抜けた強さはないという印象がどうもある。この馬には勝ち上がりはもちろん、上のクラスでも活躍を期待したい。

7位 ジュモーの2018

馬名:ファジェス

父:モーリス

母:ジュモー

性別:牝

厩舎:栗東安田隆行

馬主:キャロットファーム

生産:ノーザンファーム

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「NF生産馬とディープインパクト産駒は7位まで」というルール。悩んだあげくNF生産の関西牝馬を指名することにした。5位で指名したグレヴィルはオークス狙いの指名だが、こちらは安田隆行厩舎での桜花賞路線狙い。今年指名した牝馬はこの2頭のみ。

半兄に京成杯勝ちのプロフィット京都2歳S勝ちのクラージュゲリエがいるおなじみの血統。気の悪さでもおなじみの血統ではあるが、調整は順調なようで夏デビューが見込めるらしい。

問題は父のモーリス。初年度なのでどういう配合がいいのかが分からない。1年走ればそれとなく傾向が出てくるだろうが‥‥

ただ「緊張と緩和」の観点でいえば、モーリスはノーザンダンサー5・5×4・5の緊張(=濃いクロスがある)した血統だから、母は自身にノーザンダンサーのクロスがない牝馬が望ましい。そう考えるとタニノギムレット肌のジュモーはモーリスの配合相手としては無難だろう。

またタニノギムレットはGraustark3×4のクロスをもつ。GraustarkはHis Majestyの全兄弟だから、グラスワンダーを経由してGraustark=His Majesty6×5・6の全兄弟クロスが成立する。

タニノギムレットノーザンダンサークロスの緩和、そしてGraustark=His Majestyの全兄弟クロス継続という形で生かしつつ、サンデーサイレンス4×3、Sadler's Wells≒Nureyev4×4、Roberto5×4という父母相似配合になっているというのがファジェスの配合の面白さ。うるさ過ぎるクロスは必ずしもいい結果に結びつくものでもないが、なんとかうまく噛み合ってくれることを期待したい。

8位 ケンホープの2018

馬名:スーパーホープ

父:キズナ

母:ケンホープ

性別:牡

厩舎:栗東藤岡健一

馬主:青山洋一

生産:社台ファーム

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この馬も「丸ごとPOG」照哉インタビュー絶賛枠。「文句のつけようがない」「乗り手の誰もが『走る』と言っているぐらい」とはっきりと照哉社長から賞讃されている。

それを抜きにしても自分はスーパーホープの配合が好きで、まず母母Bedford Hopeがノーザンダンサー3×4、Dr. Fager4×4。母父KendargentがKalamoun3×4で5代内にノーザンダンサーなし。そして母ケンホープには4×4以上の強いクロスはなく、父キズナAlzao≒Storm Cat3×3。「緊張と緩和」という観点でも望ましく、「3/4ノーザンダンサー、1/4非ノーザンダンサー」という配合になるのもいい。

また母ケンホープにはAureole≒Electric Flash7×4・7のニアリークロス(Donatello、Hyperion、Aloeが共通)。このDonatelloとHyperionディープインパクトの母母はBurghclere(牝祖Aloe)における主要血統で、キズナは母系にいるAcropolis(Donatello×Hyperion)を通じてBurghclereのDonatelloとHyperionをクロスさせている。要はキズナ×スーパーホープという配合は、DonatelloとHyperionを代々クロスさせ続けた配合でもある。

厩舎とオーナーの組み合わせも魅力的。藤岡健一厩舎×青山洋一オーナーのラインはワンカラットジュエラーブルーチッパーと重賞級の馬を何頭か輩出している組み合わせ。

ジュエラーの主戦だったミルコを配し6/21の東京1600でデビュー予定。なんとアークライトと激突するらしい。あっと言わせてほしいものだ。

9位 Flagstaffの2018

馬名:未定

父:Medaglia d'Oro

母:Flagstaff

性別:牡

厩舎:未定

馬主:未定

生産:米国

www.jbis.or.jp

昨年はカフェファラオを輩出したOBSマーチセールにて、カッツミーが42万ドルで落札したMedaglia d'Oroの産駒。

いつかはやってみたかった海外トレーニングセール落札馬の指名。カフェファラオが活躍した次の年にやるのはいくらなんでもミーハーすぎると自分でも思ってしまう。

セールにはもっと高い値段で落札された馬もいたが、自分がこの馬が気に入ったのは試走でのフットワークの豪快さと、配合のよさ。

El Prado系の大物の多くはEL Pradoの母Lady Capulet*1を弄った配合が多く、Medaglia d'Oroの最高傑作レイチェルアレクサンドラはLady Capulet≒Cure the Blues3×3(Turn-to、Tom Fool、Imperatriceなどが共通)。今はノーザンファームで繁殖となっているステファニーズキトゥンもLady Capulet≒Terlingua3×4。そしてダッシングブレイズもLady Capulet≒Hopespringseternal3×4。

Flagstaffの18もダッシングブレイズ同様にCapulet≒Hopespringseternal3×4。そのうえSadler's Wells≒Nureyev3×4があり、El Prado自身を存分に弄った配合といえる。

またMedaglia d'Oroの母Cappucino Bayはノーザンダンサーの血を引かない血統なので、ノーザンダンサー4×4のFlagstaffとのMedaglia d'Oroの配合は「3/4ノーザンダンサー、1/4非ノーザンダンサー」という形になる。

OBSマーチ出身の馬は輸入されてくる時期的にデビューが暮れになりがちなので、即戦力としての期待はできない。ただ配合や試走の様子からはロマンを感じるので、リスクを承知で指名をした。

10位 Epicaの2018

馬名:バラードインミラノ

父:Danon Ballade

母:Epica

性別:牡

厩舎:畠山吉宏

馬主:ビッグレッドファーム

生産:伊国

 

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初年度産駒のナイママらの活躍を受けて、日本に戻ってきたダノンバラード。同馬を繋養するビッグレッドファームが「父の広告塔になれる」と期待しているのが本馬バラードインミラノ。

ダノンバラードがイタリアで種牡馬生活を送っていた頃に当地で生産された馬。いわばイタリア産ダノンバラード産駒という超変わり種である。

ネックは410キロ(3月時)しかない馬体。現在成長を促しているようだが、それでも同じころのナイママと同等の動きができているらしい。

ダノンバラード産駒の配合傾向はぶっちゃけよくわからない(笑)が、本馬の配合は母母Vanilla Loanがノーザンダンサー4×4、母父Excellent Artがノーザンダンサー4×5で、父ダノンバラードがHalo≒Sir Ivor3・5×3。くどくなるが「緊張と緩和」のメリハリのついた「3/4ノーザンダンサー、1/4非ノーザンダンサー」配合なので、悪いということはないだろう。

ダノンバラードの広告塔になれるような活躍を期待したい。ついでに競馬ファンに話題を定期的に提供して楽しませてくれる岡田繫幸総帥が報われれば。

 

つづきはまた後日‥‥

*1:デビュー戦で愛1000ギニー勝ち!