ジョイナス最後の戦い

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POGドラフトで指名しなかった馬(2020-2021)

リストの余り物

1. ドリームオブジェニーの18牡(父ディープインパクト 栗東高野友和厩舎)

ファンディーナの全弟。近況が順調だったにもかかわらず、まさかの指名漏れ。残っていたなら6,7位くらいで指名してもよかったかもしれない。

‥‥と思いきやドラフト後に鼻出血が判明。やはり難しい血統だなあと実感する。

2. ポロンナルワの18牡(父ディープインパクト 栗東中内田充正厩舎)

リストに残った唯一のノーザンF産ディープ産駒。

ディープ×キャロットF×中内田とプロフは魅力的なのだが馬体が小さい。そのうえ直前になって飛節に腫れが出たとの情報が出た。敬遠されるのはやむなしかもしれない。

3. カンビーナの18牡(父ディープインパクト 栗東藤原英昭厩舎)

ディープインパクト×カンビーナは勝ち上がり率100%。トーセンカンビーナ、ファルコニアも活躍馬。

非常に堅実な血統ではあるが指名漏れ。遅生まれで、晩成っぽい印象は否めない

4. ハウオリの18牡(父ディープインパクト 美浦・堀宜行厩舎)

キロハナやハナレイムーン、オハナの全弟。キロハナとオハナはPOG期間内に2勝。

割と堅実な金子血統だが、いかんせん情報が少なすぎる。リストに入れておきながら指名を渋ってしまった。

5. テンプルステイの18牝(父ハーツクライ 栗東松永幹夫厩舎)

母テンプルステイはDanzigの4×3。いかにもハーツクライに合いそう血統で、ミッキーの評価も高い。

指名候補ではあったが、結局指名を渋ってしまった。キーファーズはヴィニーで痛い目を見ているので‥‥。

6. エクシードリミッツの18牝(父ドゥラメンテ 美浦萩原清厩舎)

520キロ超の巨体の持ち主だが、馬名は「ミッキープリティ」。みづきちゃんのセンスが分からない‥‥。

夏前デビュー予定らしいが、デカさにリスクを感じて指名は躊躇してしまった。ちなみに母エクシードリミッツは元指名馬。

7. スタイルリスティックの18牡(父リアルインパクト 栗東音無秀孝厩舎)

ラウダシオンのNHKマイル制覇にビビって急遽リストに入れたリアルインパクト産駒。

NF生産馬の指名制限があるルールでやっているので、短距離路線濃厚なNF生産馬はどうしても指名優先度が低くなってしまう。

8. Unrivaled Belleの18牡(父Tapit 美浦藤沢和雄厩舎)

母も姉もG1馬の超良血。マル外の目玉だと思っていたがまさかの指名漏れだった。

コロナ禍で各国の競馬が中止になったことを思うと、ダート馬の海外遠征にロマンを求めるのは苦しいかも。

9. ドリームライターの18牡(父ハーツクライ 栗東矢作芳人厩舎)

セレクトセールで8000万。ディープインパクト産駒ではない日高の馬にしては異例の高評価で話題となった馬。

近親Carpe Diemとなかなか立派な血統だが、「後肢が頼りない」「成長を待って」という評価がネック。

10. ベネラの18牡(父キズナ 栗東長谷川浩大厩舎)

ノースヒルズ育成のキズナ産駒。母はサウスヴィクラスの半妹で、デビューした産駒が全て勝ち上がるとても堅実な血統。

しかしながら情報が少なすぎて指名を躊躇してしまった。

11. レインボーマリーンの18牡(父リオンディーズ 栗東千田輝彦厩舎)

育成を手掛ける坂東牧場が「ちょっと他と違う」と評価する馬。

すごく気になったが、母の産駒の成績が余りにも悪かったので二の足を踏んでしまった。

12. ミラクルベリーの18牝(父ドゥラメンテ 栗東高橋義忠厩舎)

朝日杯3着のグランレイの半妹。

兄同様Kingmambo≒Majestic Prince3×5のニアリークロスとなるので期待したが、戦略上の都合で指名は見送った。

13. ダッシングハニーの18牡(父ダンカーク 厩舎不明)

ダッシングハニーはグランド牧場の誇る説明不要の名繁殖。オーナーは直木賞作家の浅田次郎

毎年グランド牧場生産馬を指名しているが今年は自粛。

獲りたかった馬

1. ヒストリックスターの18牡(父ディープインパクト 美浦藤沢和雄厩舎)

ノーザンファームで一番高い評価を受けているディープインパクト産駒であるこの馬をドラフト1位で指名しようと当初は思っていた。しかし日和って指名回避。

蓋をあけてみると自分の想像以上の人気。もっと各POG本のモーリス産駒推しに乗っかる人が多いと思ったが‥‥。

2. ルモスティの18牡(父ドゥラメンテ 栗東藤原英昭厩舎)

ドゥラメンテ産駒で1番欲しかった馬。情報も多くはないし、4位ぐらいで獲れるかな‥‥と思っていたが見込みが甘かった。

配合はNureyev=Lisaleen5×5の同血クロスが面白い。母父か母母でノーザンダンサーが5代アウトなら完璧だったが‥‥

3. エクセレンスⅡの18牡(父ディープインパクト 美浦尾関知人厩舎)

尾関知人厩舎の今年のエース。

毎年尾関厩舎所属馬を1頭指名する縛りをしている。この馬は上位指名候補として狙っていたのだが1位で獲られてしまった。

4. シーズアタイガーの18牝(父ディープインパクト 美浦国枝栄厩舎)

数年前にハズレハズレ1位指名したティグラーシャの全妹。血統が魅力的なだけに欲しかった。

1歳時の蹄骨骨折の情報が知れ渡っているので、もっと後ろの方の順位で指名できるかな‥‥と思っていたら5位で消えてしまった。

5. エンジェルフォールの18牡(父ロードカナロア 栗東清水久詞厩舎)

トライマイベスト=El Gran Senor5×4、Nureyev5×4とアーモンドアイを彷彿とさせる血統構成の馬。

6位でマンドゥラの18とどちらを指名しようか迷ったが、キャロットファームラウンドワン(新興馬主)の差でマンドゥラを選んだ。

6. ムーングロウの18牡(父ダイワメジャー 栗東松永幹夫厩舎)

自分としては今年のダイワメジャーでは一番の評価で、上位指名でもいいと当初は思っていた。

ところがまさかの1200mデビュー。それでも中位以下なら‥‥と思ってはいたが、想像よりも早めに消えてしまった。

7. アドマイヤキラメキの18牡(父キズナ 栗東池江泰寿厩舎)

キズナ産駒でひと際よく見えた馬。Storm Birdノーザンテースト4×3、Secretariat5×5と、Storm Catを弄った配合。

欲しかったけれどキズナよりディープを優先するという方針だったので‥‥

8. マザーウェルの18牡(父キズナ 栗東武幸四郎厩舎)

ノーザンF生産×ノースヒルズ育成のキズナ産駒。3歳はカーリアン持ちのキズナ産駒がよく走っていたので配合的にも魅力がある。

キズナに関してはノースヒルズ育成が人気。ノーザン生産・育成のアドマイヤキラメキよりもこっちの方が早い順位で消えていた。

9. シティウェルズの18牡(父ロードカナロア 栗東西村真幸厩舎)

西村真幸厩舎×安原浩司オーナーのラインは中央デビュー馬の勝ち上がり率100%。

1600デビューの新馬戦は期待外れだったが、距離短縮すればそこそこやれるのではないだろうか。

10. シングライクバードの18牝(父ハーツクライ 美浦尾関知人厩舎)

尾関知人厩舎枠。半姉はシングウィズジョイ。2歳からバリバリ活躍というよりは、年明けから頭角を現してオークストライアルで人気しそうな血統。

「10位で残っていたら指名」と決めていたところ、9位で獲られてしまった。

11. メーヴェの18牡(父ドゥラメンテ 美浦・栗田徹厩舎)

岡田スタッドが物凄い勢いで吹いている馬。

「カツジの時並みに自信がある」という牧場サイドのコメントがあったので、カツジ指名者としては気になっている。

12. フィールグリュックの18牡(父ドゥラメンテ 美浦手塚貴久厩舎)

これも牧場サイドの評価がとても高かった馬。

手塚調教師も「同時期のワーケアと同等」と言っていただけに、新馬戦の結果(5着)は物足りない。

13. デヴェロッペの18牡(父ゴールドシップ 栗東友道康夫厩舎)

自分の大好きだったクロコスミアの半弟。

牧場・オーナーの評価が高いうえに友道厩舎とあって、下位ながら3人競合の人気っぷりだった。

雑感

今年は早1,2巡目は早漏指名で、あとは出来る限り引っ張ろうというスタンスでドラフトに臨んだ。だいたい戦略通りに指名出来たが、それでも指名を振り返ると「これはもっと引っ張れたんじゃないか」と思う指名馬もいるし、逆に「引っ張るべきではなかったなかったな」と反省する馬もいる。

欲しい馬をどのくらいまで引っ張ることができるのか。これは永遠のテーマかもしれない。来年はもう少し全体的に早漏指名を心がけようかなと考えている。