2022年3月第3週 —今週はカムカムエヴリバディの感想以外もあります—

今週もうさ太郎先生*1リスペクトでブログを書く。ブログの更新が待ち遠しい。

今週のカムカムエヴリバディ

岡山帰郷編に突入。来週はトランぺッターとして成功したトミー(早乙女太一)が再登場するようだ。

黙祷のサイレンの中、るい(深津絵里)は稔(村松北斗)の幻を見る。稔の幻影は"るい"という名前に込めた想いを語る。

"るい"という名前はルイ・アームストロングに由来していている。ジャズ・ミュージックは太平洋戦時下のナショナリズムの高揚により「あまりにアメリカナイズされた看板や商品および文化」として排斥された。ジャズを再び聴ける自由な世の中への願いが"るい"という名前には込められている。

なんというか、皮肉と言わざるをえない。ウクライナ侵攻の影響で、日本各地で演奏を取り止められているチャイコフスキーの「1812年」のことを考えずにはいられなかった。とはいえ「1812年」はジャズとは事情が違う。誰かに抑圧されて「1812年」は演奏を取り止められたわけではない。自由な意思決定の下に演奏されないことが決まったはずだ(そう思いたい)。何はともあれ、結果として令和4年の現在においても戦争が音楽を止めてしまった。この事実が「カムカムエヴリバディ」とその視聴者である私に陰を落とす。