ジョイナス最後の戦い

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2022年の振り返り

自分の2022年を振り返る。

 

  • 今年聴いた音楽

Appleの振り返りによれば、私が今年1番聴いたアーティストはさよならポニーテール。ただサブスクをAppleに乗り換える9月以前を含めるとトップは鬼頭明里さんだろう。3日に1回ぐらいの間隔で聴いていたような気がする。

ブログを通して自分の聴いていた音楽を振り返ってみると、上半期は鬼頭明里さんとデヴィッド・ボウイが中心で、あとは雑多な印象。基本的にはロック寄りで、Talking HeadsやOrange Juiceといった80年代のニューウェーブバンドを聴こうとしていた傾向が見えた。それが秋以降になるとブラック・ミュージック寄りになっていく。これまでの自分の音楽嗜好はほとんどUKロックに偏っていて、黒人音楽はほぼ聴いたことがなかった。最初はスティーヴィー・ワンダーとかマーヴィン・ゲイといった名前は知っていたが今までロクに聴いてこなかったR&Bの大御所アーティストから入り、ジョージ・クリントン率いるファンカデリックあるいはパーラメントそして今はジャズに関心を持っている。

何かに関心を持つということは、他の何かに対する関心を失うということでもある。たとえば今「ぼっち・ざ・ろっく!」でフューチャーされているような下北系のバンドをかつての自分は聴いていたが、今は全くといっていいほど聴く気にならない。ヒョロヒョロとした声で「バリ島で死にたいね~」と歌うようなバンドが好きだった自分はどこかに失われてしまった。下北沢を彷徨っているのかもしれないし、あるいは東京湾で浮いているのかもしれない。いつか帰ってくるかもしれないし、二度と帰ってこないかもしれない。ライブラリにはそんな行方不明の自分の痕跡が残されている。

 

以下、自分の選ぶ2022の10曲*1

「宵加減テトラゴン」コーロまちカド(シャミ子・桃・リリス・ミカン) (CV小原好美鬼頭明里・髙橋ミナミ・高柳知葉)

「大好きだよって叫ぶんだ 」RISE

「恋とキングコング 」日向美ビタースイーツ♪ Vo:山形まり花(CV:日高里菜)

「Butterfly」近江彼方(CV:鬼頭明里)

「キュリアスガール」さよならポニーテール

「One Nation Under a Groove」Funkadelic

「What's Going On」Marvin Gaye

「Doctor Wu」Steely Dan

「至上の愛 Part2. 決意」John Coltrane

「直立猿人」Charles Mingus

 

  • 今年見たアニメ

今年見たアニメは以下の3作品

 

[まちカドまぞく 2丁目]

人気シリーズの2期。

金曜夜の放映だったこともあり、超絶久しぶりにアニメのリアタイ視聴をした。

原作の合コン回が大好きなので3期の放映が待ち遠しい。時間がかかりそうだが‥‥

 

[Extreme Hearts]

アイドルコンテンツが乱立する時代でよかった。西村純二のアイドルアニメが見られたのだから。

率直に言えば、ラブライブ!のような大型コンテンツと比べるとリッチさに欠ける作品ではあった。ただ8話のライブシーンは圧巻。各キャラの動きの大きさがマチマチで、洗練されていない。だから・・・よかった。なぜかというと彼女たちRISEは結成0年目の急造アイドルなのだから。リッチではない作品だからこそ許される新人アイドルの粗削りなライブパフォーマンス描写である。

このライブシーンの直後の西村お得意のハーモニーショットも攻めていた。ハーモニー処理をほどこしながらもキャラクターの口だけ動している。普通に考えたら、ライブ(動)の余韻をハーモニーショット(静)で表現するのはとても理にかなった表現のはずだ。見事な静動のコントラストを、止め絵の口だけを動かすことでぶち壊してしまう。はっきり言って狂っているとしかいいようがない。アイドルアニメでも西村純二西村純二だった。来年も西村純二のアニメが見られるなら見たいものだ。

 

[グラスリップ]

夏に公式で一挙放送があったので視聴した。

やはり面白いという感想を抱いた反面、このアニメに向けられた情熱を他のアニメに向けることは二度とないだろうな、という虚しさがあった。

アニメを見る本数は明らかに減っている。映画も全然見ていない。物語、表現にぶつかっていこうという意欲が昔と比べて大きく減退しているのは否めない。

 

  • 資格試験

今年はある資格試験にチャレンジした。本腰を入れた勉強は大学入試以来だったが、結論から言うと合格できた。

ただ自己採点の結果が予想合格ラインギリギリで、満点とは言わないが9割ぐらいは採れるつもりで勉強したので大きくショックだった。「合格できないかもしれない」という不安よりも、努力の手応えと実際の結果のギャップに大きく落ち込んだ。それでも自分の受験番号を合格者一覧の中に見つけたときは嬉しかったが、実際に自分の点数が合格点ギリギリだったと知ると喜びは徐々に薄れていってしまった。

「〇〇(本名)さんは過去の自分を理想化しがちなところがありますよね」とメンタルクリニックで一度言われたことがある。そのときはあまりピンとこなかったが、今なら先生の言ったことがよく分かる。ここまで書いてきた内容からもよく分かるように、自分は過去に対して憧憬を抱きすぎている節がある。学生時代の自分の方が今より頭が良かったし、下北系ロックバンドを聴いていた頃は今よりも楽しかったし、世間でコケにされたアニメに並々ならぬ熱量を注いでいた自分は今の自分よりも情熱に溢れていた。こんなことを考えているから今の自分を肯定できないし、必要以上に卑下してしまう。

今年はもっと難しい資格にチャレンジしようと思っている。これからの自分の人生をよくするために、過去の自分にとらわれず、今の自分がやれるだけのことを頑張りたい。それが2023年の目標だ。

*1:2022年に発表されていない楽曲も含む