ジョイナス最後の戦い

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GJ部/GJ部@ 雑感

空間と時間の有限性

 「GJ部」ではGJ部*1は空間と時間の有限性の関連が描かれている。

 「GJ部」では部室で文化祭の準備する様子は描かれても肝心の文化祭の様子は描かれないように、部室の外で部活動に及ぶシーンは意図的にカットされている。またプールに行くという話の流れだったのに、部室で水着になって戯れるだけで彼らは満足してしまう。その一方でキョロと真央のデート(?)や、キョロの天使邸訪問はこれは部活動の枠外だと言わんばかりに描写されている。家では「真央でいいよ」とキョロに言う真央。ここでは自分が「部長」ではなく「真央」だと示すことで、これが部活の枠外だということを示唆する。

*1:「」アリ表記は作品としてのGJ部、「」ナシは作中の部活としてのGJ部…という区別

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石動乃絵の「孤立」と「帰還」

石動乃絵の「宗教」

 仲上眞一郎と石動乃絵が初めて出会ったとき、乃絵は赤い木の実を取ろうと木に登っていた。赤い実は"天空の食事"で、これから気高く"飛ぶ"ものたちが口にするものだ。乃絵は"天空の食事"をニワトリの雷轟丸に与え、彼の涙をもらうという。乃絵は祖母の死を契機に泣けなくなった。再び泣けるようになるためには、気高く"飛ぶ"ものの涙が必要なのだ。

 ニワトリの涙を手に入れようとする乃絵。彼女のやろうとしていることは非科学的で常軌を逸しているように見える。しかしそこには原因と彼女なりの目的が存在する。そして、非科学的だがある原因の解決を目的とするものという点で乃絵の行動原則に近いものを我々は知っている。宗教だ。

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グラスリップにおける「海」と「山」について

 グラスリップでは「海」「山」の対比、対立が作中見え隠れしている。

 一番象徴的なのが7話で深水透子が沖倉駆が転落する"未来のかけら"を見る場面だ。

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 "未来のかけら"を未来予知だと信じ込んでいた透子は、落下する駆のイメージを見て「高いところは危険だから」「山」ではなく「海」に行こうと駆にせがむ。

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「夏に水炊き…最高」と微笑むグラスリップの母親について / グラスリップ考察小ネタ

飛び回るニワトリのジョナサンと彼に翻弄される深水透子の姿を見て、母・深水真理は夕飯に水炊きを作ることを思いつく。 

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しかし真理はシチューが食べたいという透子の提案を「暑いから」という理由で却下している。グラスリップは夏が舞台のアニメ。「暑いから」とシチューを作ることを拒んだ母親が水炊きを作る。不合理な翻意と言わざるをえない。

 

夏なのに「熱いもの」を欲しがる人たちは作中で他にも登場する。

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10話「ジョナサン」では沖倉駆がカゼミチでホットコーヒーを注文する描写が見受けられる。「真夏にホットコーヒーなんて大人だねえ」と評する白崎祐。

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そんな祐を含めたいつものメンバー4人も、最終回でマンデリンを注文する。

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やなぎに駆が「未来のかけら」について説明するシーン。ここで二人が飲むのもホットコーヒー。

 

とりわけ終盤に多々見られた真夏に"熱い"ものを口にするという描写。これにはどんな意味があるのだろうか。

 

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POGドラフト指名馬 10位 グローバルピースの14

10位 グローバルピースの14 馬名不明 父クロフネ 高野厩舎

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牝馬3頭目の指名。

 

言わずと知れたG1馬ホエールキャプチャの全妹。

母グローバルピースの母父Nashwanの母Height of Fashionはディープインパクトの母母Burghclereの全妹。

ここにサンデーサイレンスフレンチデピュティBlushing Groomが加わっている。そう思うと実はホエールキャプチャってマカヒキと似た血統構成なのだと気付かされる。

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千代田牧場オーナーズ募集馬。

募集馬がほとんど勝ち上がってなくて不安になる。グローバルピースという千代田牧場で最もネームバリューのある繁殖の仔を回すくらいのテコ入れは当然なのかもしれない。でもこれってG1レーシングでオリエンタルアートの仔を募集するようなもんなのか…?

「コケてはいけない馬」だと思うので期待したいが、10位まで残ってたは何なんだろうなあ…

POGドラフト指名馬 9位 カメリアローズの14

9位 カメリアローズの14 馬名フリーダムベル 父ヴィクトワールピサ 池添学厩舎

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 半兄フェザリータッチにつづいて2年連続のカメリアローズ産駒指名。

 カメリアローズはどことなくウインドインハーヘアを思わせる配合で前から気になっている。今のところの代表産駒はデイリー杯2歳S2着のダローネガだが、もっとやれそうな子供がでてきてもおかしくはないんじゃないかと思っている。

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 当馬はBusted5×4とHalo≒Drone5×5でピサの母ホワイトウォーターアフェアの主要な血脈をクロスさせている。とりわけHaloやHaloに相似な血(DroneやRed God)をもってきてHaloクロスを継続させているピサ産駒の成功例は多く、ジョルジュサンク、ナムラシングン、サンライズクロンヌ、ミラクルユニバンスが該当。

 

あとは望田潤ブログからの引用になるが…

ヴィクトワールピサ産駒は総じてパワー体質でしなやかさや柔らかみに欠けるところがありますが、ヴィクトワールピサが持つ血で最も柔らかな血は、3×4でクロスするHaloと、母母父のMr.Prospector、もっといえばMr.Prospectorの母Gold Digger

このGold DiggerNasrullahとCount Fleetを通じるThe Tetrarch5×6なので、Mr.Prospectorは他のRaise a Native系とは異質な柔らかさを伝えるのです

というわけで、パワー型が多いヴィクトワールピサ産駒が高速馬場向きの柔らかさを増すには、Mr.Prospectorのナスフリートをいじるのがなかなか効果的なようで、これまで500万下~オープンの芝レースで馬券になったヴィクトワールピサ産駒は以下の7頭ですが、(仏アウトサイダー血脈を密にクロスした)ジュエラー以外の6頭は、Mr.Prospectorをクロスしたり、Mill ReefRivermanやFleet Nasrullahを持ってきてナスフリートのクロスをつくっていることが判明しました

blog.goo.ne.jp

 

  ホワイトマズルの母母AutocraticもNasrullah×Count Fleetの組み合わせを持つ馬なので、この理屈にも該当するのではないかと(ついさっき血統表を見ていて気付いた)。

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