2019-01-01から1年間の記事一覧
2:グラスリップ(2014) 胸の中でざわめいてるオカンが好きな朝ごはんの名前を [Official Video] ChouCho - Natuno Hito Kiminokoe - 夏の日と君の声 日差しに遮られて私はまだ知らない。 M-1グランプリ2019が面白かった。とりわけ優勝したミルクボーイの「コ…
3:ゆゆ式(2013) ゆゆ式と暴力と時間 唐突ではあるが、「ゆゆ式」の原作における暴力的な描写のあるコマの数をカウントし、各巻ごとにまとめてみた。一応それぞれのシチュエーションも簡潔に書き示しておいた。暴力的描写の範囲だが、身体に危害を与えるよ…
4:GJ部(2013) 「GJ部」というアニメは様々な肩透かしをしてくる作品だ。学園祭の準備と片づけを描きながら、肝心の学園祭の最中の描写は一切ない。水着や浴衣を用意しても、プールやお祭りには行こうとしない。前戯に力を入れて、本番はおざなり、といった…
5:氷菓(2012) 原作の「古典部シリーズ」はビターな印象を受けるエピソードが少なくない。たとえば原作の「正体見たり」はきょうだいに憧れる千反田えるが善名姉妹の良好ではない関係にショックを受ける場面で締め括られる。「手作りチョコレート事件」にお…
6:ギャラクシーエンジェル(2001) 放送当時は「カードキャプターさくらのスタッフが送る美少女アニメ」と銘打たれていたが、CCさくらとは似ても似つかない。*1そもそも「美少女アニメ」という表現も適切ではない。萌えアニメのナリをした「こち亀」と言った…
7:おねがい☆ツインズ(2003) 昨年、旧制松本高校を訪れた。「おねがい☆ティーチャー」、そしてその続編「おねがい☆ツインズ」で主人公たちが通う木崎高校のモデルである。かれこれ15年越しの聖地巡礼である。「縄文おやき」も食べた。いつか木崎湖周辺にも行…
8:さらざんまい(2019) 幾原邦彦作品はどれもけっこう好きなのだが、格別好きというわけでもなかった。 面白いと思いつつもどこか心を許し切れないのが、天上ウテナも高倉兄弟も椿輝紅羽も結局最後は消えてしまうからだろう。自己犠牲が美しく尊いものだとい…
9:カードキャプターさくら(1998) 「カードキャプターさくら」は愛が魔法を凌駕する作品である。劇場版「封印されたカード」の結末は最たる例だ。必ず最後に愛が勝つ。 愛や正義と言った道徳的に優れているものが勝利する。これは本当に気持ちがいいものだ。…
はじめに 冬は自己顕示欲が強まるという。誰からも頼まれてもないのに、自分のベスト10を発表したくなる症例が多々見受けられる。困ったことに私もどうやらその手の病気に感染してしまったようだ。 最初に断っておきたいが、アニメ映画作品は除外している。…
再び joinus-fantotomoni.hatenablog.com 先週『天気の子』を再び見に行った。感想も再び。 同じ映画を複数回見直すことは滅多にない。覚えている限りでは『ニュー・シネマ・パラダイス』、『天空の城ラピュタ』、『千と千尋の神隠し』、そして『カードキャ…
joinus-fantotomoni.hatenablog.com 前編では「グラスリップ」が不条理のアニメであるということを示した。「グラスリップ」のキャラクターは不条理を抱えている。彼らは誰かに尽くしても報われず、求めたものは手に入らない。それでも彼らは終わりのない苦…
『魔法少女まどかマギカ』の放映当時のことを思い出した。「ワルプルギスの夜」が天災をもたらそうとするクライマックスと東日本大震災が不幸にも重なってしまい、放送の中断を余儀なくされたことを。 インターバルを経て『まどかマギカ』が導いた結末は、今…
『さらざんまい』を最後まで視聴して強く感じたことは、この作品はこれまでの幾原邦彦作品とは違うということだ。 幾原作品では常に愛が問われ続けてきた。そして必ずと言っていいほど、愛に殉じるキャラクターが描かれることとなる。 愛に命を捧げることは…
今年は張りきって指名した全頭をレビューします。
先月17日に漫画原作者の小池一夫先生が肺炎で亡くなられました。小池一夫先生は「子連れ狼」等の原作者として知られ、漫画原作者としての活躍に止まらず「小池一夫劇画村塾」における後進の育成にも尽力し、日本のカルチャーに大きな貢献をなされました。冥…
「女子アナのリプライ欄ゲーム」というものを考案した。 まずtwitterで女子アナのリプライ欄をチェックする。すると1ツイートあたりだいたい20個のリプライが送られているだろう。 例です プレイヤーは女子アナにリプライを送っているアカウントの中から1つ…
はじめに 1. 不条理アニメ・グラスリップ 1-1. シーシュポスの神話 1-2. 沖倉駆の信仰 1-3. 深水透子の勝利 1-4. 欲しいものは手に入らない 1-5. 井美雪哉の再戦 1-6. 永宮幸の追放 1-7. 視聴者の敗北 つづきはコチラ はじめに 「グラスリップ」はどういう物…