ジョイナス最後の戦い

Join Us Last Stand

13位 フィールザビュウの15

馬名:フィールザファラオ 生産:平岡牧場 馬主:櫻井正 

ブラックタイド 母父Distant View

db.netkeiba.com

 

 キタサンブラックの配合について考察するために、ブラックタイド産駒の配合を研究していた過程で見つけたのがこの馬。

 

 母フィールザビュウは現役時に芝とダートの短距離で3勝をあげた。母父Distant ViewはサセックスSを勝ったマイラー

 そんな母にブラックタイドを種付けして生まれたフィールザファラオはリファール4x5のクロスを持つ。父ブラックタイドx短距離血統の母、リファールのクロスはキタサンブラックと共通する。

 注目に値するのは本馬の配合よりも母フィールザビュウの配合だ。

 フィールザビュウの母Feel the Capoteは歴史的名繁殖牝馬ラトロワンヌの孫であるBusher,Mr.Busher,Strikingの三兄弟のクロス6・6x4をもつ。フィールザビュウ自身にはMr. Prospector≒Marshua's Dancer2×4のニアリークロス

db.netkeiba.com

Raise a Native

Mr. Prospector

└△─Nashua

 └△

  │┌Bull Dog*1

  └△

 

Raise a Native

Marshua's Dancer

└△─Nashua

 └△

  │┌Sir Gallahad*2

  └△

 

 名牝ラトロワンヌの血のクロスを累進し、Mr. Prospectorという北米の良血を色濃く重ねた母。産駒には母の血のアメリカンなパワーが伝わっているのかダート馬ばかり。これまで6頭中4頭が中央で勝ち上がり、まだ未勝利のフィールザサンダー(3歳,父デュランダル)は芝ばかりを7戦して0-3-1-3。もう1頭の中央未勝利馬はファンタスティックライト産駒だからノーカン。よって繁殖としては優秀な部類といっていいだろう。そして本馬の全姉フィールザプリティは中央3勝、全兄フィールザスマートはOP特別総武Sを含む5勝とブラックタイドとの相性がいい。

 こういう良質でかつPOG的に目立たないであろう繁殖牝馬の子供を指名して見たかった。OP馬の全弟を指名してドヤるのは言うほどドヤれていない気がするが。

 最大のネックは6月生まれだが、全兄、全姉同様ダート向きだと踏んでいるのでダートの番組が充実する年明けデビューでも個人的には構わない。1勝してくれれば御の字。あわよくば2勝を。

*1:Sir Gallahadの全兄弟

*2:Bull Dogの全兄弟

アサヒ芸能・細江純子コラム 2017-4

ヤマカツエースはここがチャンス! …G1大阪杯 本命ヤマカツエース

asageifuzoku.com

 純子が書店で「夫のちんぽが入らない」というタイトルの本を発見するという内容。

www.fusosha.co.jp

 当該の本を私は読んでないが、どうやら性行為ができない夫婦の話のようだ。まるで細江純子の競馬コラムのような強烈すぎるタイトルに衝撃を受ける純子。さらに「こだま」という著者名を見てビックリ。仕事上「細江純子」で通しているSKB*1だが、実は彼女の戸籍上の姓は「児玉」という。なんという偶然。

 

www.youtube.com

 そして純子が「夫のちんぽが入らない」を発見して数日後に、コラム読者にはおなじみの知人Hちゃんから当該の本を見つけたという連絡が入る。40歳をすぎても「夫のちんぽが入らない」というタイトルの本を見かけたことを報告してくる友人がいる細江純子のことが私は羨ましい。私はメールやLINEで「ちんぽ」という単語を使ったやりとりを誰かとしたことがない。年をとっても下らない話題で盛り上がることのできる友人がいるのは素晴らしいことだと思う。

 なお本命馬のヤマカツエースは3着だった。

 

ソウルSを含めた4頭に絞って勝負 …G1桜花賞 本命ソウルスターリング

asageifuzoku.com

 オムツ換えの度に息子のチンチンを見て「カワイイ、舐めちゃいたい」と言っていたら、息子にチンチンを舐めてほしいと懇願されたという話。3歳の息子に口淫をせがまれるなんてフランス書院もビックリだ。

 今回の息子はいくらなんでも度が過ぎている。「無理、ムリ。というか、どこで、そんなことを覚えたの? 絶対ダメ!」と、さすがに息子を叱る純子。これまでさんざん異常行動を繰り返してきた息子だが、彼が純子から叱られる描写はこのコラムでは珍しい。そしてナンチッテ二連発締めも珍しい。チンチンだけに珍しいことずくめの回だった…ナンテッテ。

 なお注目馬4頭(ソウルスターリングミスエルテ、アドマイヤミヤビ、ミスパンテール)の着順はそれぞれ3着、11着、12着、16着だった。

 

スピードの持続力あるファンディーナ本命! …G1皐月賞 本命ファンディーナ

asageifuzoku.com

 今年の皐月賞牝馬ファンディーナの参戦が話題となった。勝てば69年ぶりの牝馬皐月賞制覇。そして69という数字に当然のように食いつく細江純子大先生。

 69年前に皐月賞を制した牝馬ヒデヒカリ。この馬名から「ビデヒカリ」と連想する純子。「夫のちんぽが入らない」や息子に口淫をせがまれる話のようなインパクトはないが、「69年ぶりの牝馬皐月賞制覇」というトピックから綺麗にシモに話を折っていく職人芸は感動ものだ。

  なお本命のファンディーナは7着だった。

 

オチ○チンの温度は体温より少し低め!? …G2フローラS 本命フローレスマジック

asageifuzoku.com

 慣れという物は悲しいものだ。「ホソジュンの舞台裏届けます!」において、純子の息子は数々の異常行動を我々に見せてくれた。彼の異常さは回を追うごとにエスカレートし、ついに母親に口淫をせがむところまでに到達。それ故に、彼がオチンチンの温度を測るくらいでは私は驚かなくなってしまった。

 このコラムでは異常な人たちばかり登場する。筆者の細江純子は競馬予想コラムにシモネタばかりを書き連ねる異常者。純子を育んだ競馬サークルの人間たちもイカれている。知人Hちゃんも「シモネタ友の会」なんて団体に属している時点でまともではない。フランス書院愛読者の井崎脩五郎だって同類だ。

 ドン引きするような異常者だらけのコラムだから、まともな人が出てくると読者としてはびっくりしてしまう。この回でもおちんちんの温度を測った息子よりも、息子をネタにコラムを書く純子を諭したJ記者の登場にたまげてしまった。時折まともな人を登場させて、我々の度肝を抜いてくる純子はやはりアナドレナイ…。

 なお本命のフローレスマジックは3着だった。

美しすぎるサトノD馬単流しで勝負! …G1天皇賞・春 本命サトノダイヤモンド

asageifuzoku.com

 「ホソエさん」「Hちゃん」と呼び合う仲から察するに、知人Hちゃんは純子より年下だと推測できる。

 しかしながら知人Hちゃんは年上の純子に対して容赦がない。彼女の言動は年上に対して失礼に映る。こうした無礼が許されるくらいに、二人はかなりフランクな先輩・後輩関係だといえるだろう。そうでなければ「ホソエさん、熟成発酵のマン〇酵素に親近感を覚えたんでしょ」と、年上をからかうことはできない。

 からかい上手な知人Hちゃん。間違いなく彼女にはSっ気がある。そして細江純子はM。自らの恥ずかしい性事情を週刊誌・インターネットを通じて開示し続けている人間がMでないはずがない。

 Mのアラフォー女性とSの年下女性。この構図に人間は「百合」を汲み取ることができるのではないだろうか。

 というわけで私ちんぽジョイナスはアニメ関係者の皆様に提案したい。「ホソジュンの舞台裏届けます!」を是非アニメ化していただけないだろうか。シモネタと競馬とアラフォー百合の組み合わせは、上手くいけばヲタク市場に新鮮に受け入れられるかもしれない。今のアニメに必要なのは開拓精神だと私は思う。アニメ関係者の皆様の勇敢な挑戦を待っている。

 なお本命のサトノダイヤモンドは3着だった。

*1:「滋賀の競馬ババア」の略。[ホソジュン(細江純子)の競馬予想ブログ]ホソジュンの舞台裏届けます!「36年ぶりの勝利を狙う牝馬ミスエルテ本命!(2016/12/16)」を参照

16-17 POG指名を振り返る②

6位 カデナ 6戦3勝 主な勝ち鞍:弥生賞

db.netkeiba.com

 各種POG本のノースヒルズ特集では地味な扱いだったが大当たり。胴詰まり気味の体型、かつスズカコーズウェイの半弟という血統背景だったので、「NHKマイル路線かなあ…」と思って指名したら、いい意味で予想を裏切ってくれた。

 ディープインパクトxフレンチデピュティは今さら説明するまでもないニックスだが、この馬の配合のキモは6代母のAllegedで、これがディープの祖母バークレアと似た血統構成となっている。ディープ×フレンチ×Alycidonという組み合わせはマカヒキと共通。

血統表 Alleged

血統表 Burghclere

 トビが大きく、トップスピードに至るまでに時間がかかる馬ゆえに、小回りなら弥生賞京都2歳Sのように距離ロス覚悟でぶん回さないとスピードに乗れない。皐月賞は高速馬場になってしまった時点でどうしようもなかった。府中ならある程度挽回してくれるだろう。個人的には祐一がダービーを勝つところが見たい。

 

7位 ダンビュライト 6戦1勝 皐月賞3着

db.netkeiba.com

 ルーラーシップ初年度産駒から稼ぎ頭を引き当てたのは正直嬉しい。1勝馬ながらダービー出走までこぎつけてくれた。

joinus-fantotomoni.hatenablog.com

 指名の理由は上のリンクに。ルーラーシップ産駒は母がノーザンダンサーのクロスがない(もしくはNDの血が一滴も流れていない)馬を狙ったほうがいいだろうという目論見は大正解だった。

 この馬には他馬を気にしすぎるという短所がある。サウジアラビアRCは外からきたブレスジャーニーに驚いてラチまで斜行。馬群で他馬に揉まれた朝日杯は何もできず惨敗。きさらぎ賞弥生賞も他馬を外に置いての競馬となってしまった。

 そして瞬発力は他の馬に明らかに劣る。乗ったルメールに「瞬発力がない」と言われるくらいだ。ただでさえ世代限定戦はペースが緩んで瞬発力勝負になりがち。ダンビュライトは自分には不利な土俵で戦い続けていたといえる。

 皐月賞ではテン乗りのユタカが外目の6,7番手にポジションを取った。ロングスパートで外を回ったダンビュライトはキャサリーンパー牝系の持続力で3着に健闘。ついでに1番人気のファンディーナを潰すというオマケつき。揉まれ弱いダンビュライトでファンディーナを揉みにいく武豊騎手。揉む…揉まれる…なんだかイヤラシイ…ナンテッテ。

 インを上手く立ち回った2頭がワンツーだったことを考えれば、外を回しての3着は相当強い内容だったといえる。ただ、他馬を気にする性格(=外を回さなければならない) は致命的で、古馬になってもこれが原因で勝ちきれないレースが続くのではないかという心配がある。馬券を買う上での付き合い方は考えなければ。

 

8位 インヴィクタ 4戦2勝 主な勝ち鞍:梅花賞(500万下)

db.netkeiba.com

 育成牧場ではドラフトの目玉トゥザクラウンに劣らない動きをしていたというインヴィクタ。夏はデビュー勝ちしたものの、札幌2歳Sでは「ああ、これはいつものハービンジャーだ」とため息が出るような負けっぷりだった。しかし休養を経て一変。梅花賞を制すると、若葉Sも3着に健闘。次走は京都新聞杯。たぶん賞金が足りなくなりそうなサトノアーサーも出てくるだろうが、この馬にもダービーへ進んでもらいたいものだ。

 

9位 フリーダムベル 未出走引退

db.netkeiba.com

残念…

 

10位 カウントオンイット 主な勝ち鞍:2歳未勝利

db.netkeiba.com

 ホエールキャプチャ全妹。未勝利勝ちの内容が持続力を感じさせる内容だっただけに、2勝はしてくれるかなあと期待したものの紅梅S以降放牧から帰ってこない。

 

16-17 POG指名を振り返る①

1位 ヴィニー 3戦1勝 主な勝ち鞍:3歳未勝利

db.netkeiba.com

 ラヴィエベールの全妹。母がThe Minstrel≒Nijinsky3x3。ニジンスキーをいじった配合がラキシスを彷彿とさせ、かつ馬格もあったのでオークス狙いで1位指名したものの撃沈。なんとか未勝利脱出してくれたが、桜花賞が終わった現在(4/16)も帰厩する気配はな。もはやオークス参戦は絶望的。

 

2位 アドマイヤロブソン 3戦1勝 主な勝ち鞍:3歳未勝利

db.netkeiba.com

 旧名アドマイヤラッシュ。「夏デビューもある」という話だったが、結局年明けにデビュー。未勝利勝ちの末脚はなかなか目を見張るものがあったが、アザレア賞でアドミラブルに格の違いを見せつけられてしまった。ここからダービー出走までこぎつけるのは難しいだろう。あと期間内に1勝してくれれば御の字といったところか。

 

3位 レッドヴィクター 1戦0勝

db.netkeiba.com

 頓挫しているという情報を認知していながら指名してしまった馬。夏に一度入厩したものの、結局デビューは2月。

 アンカツもわざわざ言及するような注目馬ぞろいの新馬戦で1番人気に祭り上げられたが、結果は引っかかって12着。ドラフト前に上手く行ってないようなのはだいたいダメという教訓を私に強く刻んだ。

4位 アンジュデジール 5戦1勝 主な勝ち鞍:2歳未勝利

db.netkeiba.com

 函館2歳S制覇に燃える昆厩舎の馬を狙ってみたいと前々から思っていたので指名。しかし新馬戦で勝てず、結果函館2歳Sは未出走。ブランボヌールの翌年とはいえディープ産駒で函館2歳Sを狙うのは正直調子に乗りすぎた感がある。未勝利勝ちはしてくれたものの上のクラスでは力が通用してない。アキトクレッセントの妹だけにダートに矛先を変えてきそうだ。

 

5位 オーシャンセブン 未出走

db.netkeiba.com

 そろそろデビューしてくれるそうです(白目)。

 

 上位指名した5頭中、3頭が年明けデビュー。いつもいつでもうまくいくなんて保証はどこにもないけど(そりゃそうじゃ)、これはもったいない。秋にデビューしてくれる馬を精査していく意識を高めないといけないなと思いました(小学生並みの感想)。

アサヒ芸能・細江純子コラム 2017-3

卒乳しても息子は乳搾りで大喜び! …G3チューリップ賞 注目馬リスグラシュー、ミリッサ、ソウルスターリング

asageifuzoku.com

 私は毎週金曜に更新される「[ホソジュン(細江純子)の競馬予想ブログ]ホソジュンの舞台裏届けます!」を毎度楽しみにしている。純子のコラムを読みながら食べる金曜のランチは最高だ。嗜好のシモネタに頬が緩みそうになる。あと数時間頑張れば土日だ。純子のコラムを読んでいると、週の業務からの解放の前祝いをしているような気分になれる。しかしこの回だけは違った。

  内容についてはできるだけ触れたくはない。食事中に読むものではないとだけ言っておこう。

 なぜこの回のコラムを見てこんなに生理的な嫌悪感を覚えたのか。自分でも考えてみたが、自分も母乳を飲んで育ってきたからだという結論に落ち着いた。自分が口にしてきたものが、このような扱いをされるのは精神衛生上よろしくない。

 なお注目馬のリスグラシュー、ミリッサ、ソウルスターリングはそれぞれ3着、4着、1着だった。

ローカル開催の時は赤字覚悟で遠征した …G2金鯱賞 本命ヤマカツエース

asageifuzoku.com

 細江純子は騎手として成功できなかった。コラムでは男社会で下ネタに染まっていった自身の姿を自虐的に、しかし滑稽に語る純子だが、彼女にとって騎手時代の思い出は辛いことの方がきっと多かったはずだ。騎手を辞める頃には競馬を嫌いになりかけていたと語っているくらいで、そうした彼女を構成する陰の部分がシモネタコラムの中でもよく見え隠れする。

 この回では赤字覚悟でローカル開催へ遠征したときのエピソードが語られる。そこには、悲愴感に飲みこまれず、苦境を笑い飛ばそうとする騎手たちの姿があった。痔持ちの騎手の「俺は尻もアカジや~」という一言には大喜利力を感じるし、そこに「私は違う穴がアカジです」と切り返す純子の頭の回転にも恐れ入る。

 「私は違う穴がアカジです」というのはおそらく生理のことだろう。しかしながら私は疑問に思う。女同士のシモネタトークでならともかく、男集団相手に生理をネタにして本当に笑いがとれたのだろうか?当然男性には月経がないから、「違う穴がアカジ」と言われてもすぐには生理のことだとは理解できないだろう。そして理解できたところで「これで笑っていいのか?」という困惑が先立ってしまうのが通常の男性の心理ではないだろうか。

 細江純子が生理をネタにして、笑いが生まれる競馬村。やはり狂っているとしか思えない。それとも私が世間という物を知らないだけだろうか?

 なお本命のヤマカツエースは1着だった。

休み明けも総合力でサトノダイヤモンド …G2阪神大賞典 本命サトノダイヤモンド

asageifuzoku.com

 牡馬クラシックが混戦で予想を外すことが多く、結果として各種メディアを通じて受け手に"ウソ"を突き続けていることへの葛藤からはじまる回。

 予想を外して凹む純子に「大丈夫。誰も読んでいない。誰も注目していないから。」という井崎先生。「いや、ホソエさんは注目されていますよ。予想じゃないですよ。シモネタですよ。」と番組ディレクター。そして、今回まだシモネタに触れていないことに気付いた純子は、律儀に自分のお気に入りのネタを披露する。

 [ホソジュン(細江純子)の競馬予想ブログ]と銘打ちながら、純子が予想とは何ら関係ないシモネタを書き続ける理由を我々はこの回から読み取れる。そう、シモネタを求めているのは他でもない我々自身なのだ。シモネタは、純子の読者へのサービス精神が生み出した産物。毎週読者の為に予想を削り、下ネタを盛り続けているのだ。

 そしてこの回は競馬メディアの歪さを現しているようにも思える。細江純子の予想がそれほど注目されていないことを、メディア側はきっと分かっている。にもかかわらず、彼女は予想を披露させられる。競馬メディアで食べていくなら、予想を披露するのが当然と言わんばかりに。

 これは細江純子に限ったことではないだろう。アンカツだって佐藤哲三だって同じことだ。メディアに出演した彼らは予想を披露させられる。確かに彼らの騎手としての経験は我々素人にはないものだ。しかしながら、元騎手たちがそれを予想に上手く反映できるとは限らない。そもそもジョッキーは公正確保のために予想行為を禁止されている*1。引退して予想行為が許されるようになったとはいえ、つい最近まで馬券も変えなかった人たちに予想をさせるというのは、結構無茶なことだと私は思うのだ。

 馬券購入者も薄々感づいているだろう。騎手として実績のあるアンカツや哲三も、予想をさせたら我々と大して変わらないということに。騎手としてG1を勝てば記憶にも記録にも残るが、予想家がG1を的中させてもそのうち忘れられるだけ。そして予想を外せば外すほど彼らは我々からナメられていく。ネームバリューが下がっていく。受け手にナメられてしまったら競馬評論家としての活動にも差し支えるだろう。

 ただ元騎手たちの予想に需要がないとは言い切れないだろう。少なくともそこらのトラックマンの予想よりもネームバリューのある元騎手の予想を売り物にする方が食いつきがいいはずだ。だからこそタチが悪い。

 競馬予想そっちのけで元女性騎手がシモネタを披露しまくるコラムには、こうした競馬メディアの現状への批評性がある。シモネタのために予想行為をなおざりにする純子の姿に、我々は競馬メディアの未来を見出さなければならない。

 なお本命のサトノダイヤモンドは1着だった。

前走の勝利を高評価レッツゴードンキ◎ …G1高松宮記念 本命レッツゴードンキ

asageifuzoku.com

 恒例の息子回。

 3歳にして47都道府県のみならず世界地図と国旗を照らし合わせて遊ぶ純子の息子の"神童"ぶりと、バイブレーションの"振動"をかける井崎脩五郎先生。あたかも純子がバイブレーションで自分を慰めているかのような物言いに、「そうそう、周囲ではなく、私自身が感じていました、シンドウを‥‥ナンチッテ」と返す純子の器の大きさにドンビキだ。

 なお本命のレッツゴードンキは2着だった。3月はチューリップ賞で取り上げたミリッサ(4着)*2以外はコラム推奨馬が全頭複勝圏に入る好調っぷり。シモネタだけでなく予想までも冴えていた細江純子先生だった。

 

*1:中央の騎手が地方のレースを、地方騎手が中央のレースを予想するのは可能

*2:鞍上は同期の福永祐一騎手だった

アサヒ芸能・細江純子コラム 2017-2

初バラエティ番組で頭がカチコチに‥‥ …G3きさらぎ賞 ◎サトノアーサー

asageifuzoku.com

 

 これまでアサ芸コラム内で競馬サークルで全く女扱いされなかったということを自虐し続けてきた純子。確かに細江純子はチヤホヤされるような美人ではない。しかし男性が見て生理的嫌悪感を抱くような醜女でもない。

 この回では某男性助手からセクシャルハラスメントを受ける純子の様子が描かれている。セクハラは2つに分類できると私は思う。1つは発信者にその意図がない場合。そして2つ目は発信者にその意図があるパターンだ。純子が男性助手から受けたセクハラは後者だ。そこには相手が異性だという意識が明白な前提として存在している。ただ配慮というものが欠けているというだけで。つまる話、細江純子の配偶者が競馬サークルの人間だということをわざわざ持ち出すまでもなく、純子はしっかりと「女扱い」されていたということだ。競馬サークルの人間によって。

 なお本命のサトノアーサーは2着だった。

 

「アサ芸」を見ながら乳首の大きさを比較 …G3共同通信杯 ◎ムーヴザワールド、スワーヴリチャード

asageifuzoku.com

 まず読者は『「アサ芸」を見ながら乳首の大きさを比較』というタイトルに度肝を抜かれるのは間違いない。かく言う私も驚きを隠せなかった。アサ芸ホソジュンコラムが下品極まりないものだと重々承知していても。アサヒ芸能を見ながら乳首の大きさを比較する人がいるなんて、想定外にも程がある。

 この記事の秀逸なポイントは何といってもセンセーショナルなタイトルから、一転してまともに池江厩舎を取材したような出だしになるところだ。タイトルでシモネタの嵐を覚悟した読者は身構える。そこにクラシック戦線に臨む一流厩舎の様子を差し込むことで、緊張は緩和される。そして読者の気が緩んだところで、純子は一気に畳みかけていく。まるで高級娼婦になすがままにされるように、読者は彼女に手玉にとられてしまう。純子のライターとしての才能には鳥肌が立つばかりだ。

 母親のチクビを鼻や耳の穴に入れようとする息子の奇行もさることながら、池江厩舎の持ち乗り助手の「そんなにチクビ小さいの?」という発言が凄まじい。面と向かって女性に「チクビ小さいの?」と聞ける精神が私には理解できない。そして男性相手に「息子が自分のチクビを鼻や耳に入れようとする」と打ち明けられる女のメンタルも想像の範囲を超えている。こんな会話が成立する競馬村。タガが外れた世界だとしか思えない。

 急いで帰宅してアサ芸のヌードモデルの乳首と自分の乳首を比較する純子。帰宅して自分と他人の乳首を比べる女。競馬村はとんでもないものを産み出してしまった。

 なお注目馬のムーヴザワールドは3着、スワーヴリチャードは1着だった。

 

切れ味ピカイチのカフジテイク本命 …G1フェブラリーステークス ◎カフジテイク

asageifuzoku.com

 競馬予想ブログと謡いながらも、レースの予想を一行だけで済ますことが多いホソジュンコラム。注目馬の名前をあげるだけで、推奨理由すら書かないことも増えた。そんな現状にホースコラボレーター*1としての良心が痛んだのか、この回では競馬予想要素が多くなっている。それどころかシモネタ要素が薄い。

 40過ぎの欲求不満のオバサンの痛々しいまでのシモネタ・自虐が飛び交うホソジュンコラムだが、この記事では息子の「石頭」が口元に直撃し歯が折れるという文字通り痛々しい彼女の近況が語られる。しかし「石頭」という単語を出して、「痛かった」だけで終わるのが純子ではない。後ろからの位置取りでやきもきさせながらも必ず末脚を炸裂させるカフジテイクのように、最後にちゃんと「亀頭」を絡めてきた純子。いやらしい。いや、すばらしい。彼女のシモネタライターとしての自在性を改めて実感した回だった。

 なお本命のカフジテイクは3着だった。

 

ピコ太郎の股間を意識してしまう… …G2中山記念 本命アンビシャス

asageifuzoku.com

 「ピコ太郎」と名乗り、脱力系リズムネタで話題をさらった古坂大魔王。彼が急にブレイクしたことに私は驚きを隠せなかった。困惑すらした。ビルボードチャート入りする程の熱狂に、きっと古坂大魔王本人も驚いただろう。そんな彼が「滋賀在住の40過ぎの競馬ババアに股間を凝視されている」と知ったらどういうリアクションをするだろうか。きっと驚くだろう。でも面白い反応はしてくれないかもしれない。

 純子がピコ太郎をネタにするのは先月の日経新春杯のコラムに続いて二回目。そして昨年末の阪神JF週の記事にも出てきたシモネタ友の会のHちゃんも再登場する。

 「トイレだけ オレのペコチン 動きだす」という純子の一句に「『ピコ太郎 ヨメの前だけ ペコ太郎』か『ペコ太郎 繁華街では ピコ太郎』ですよ」と返すHちゃん。彼女は実在する果たして人物なのだろうか。シモネタ友の会なんてものは架空の存在で、Hちゃんは純子のイマジナリーフレンドではないだろうか。オバサンたちがシモネタで和気あいあいとする光景。微笑ましさがないとは言えないが、やはり底の見えない井戸のような恐怖を私は感じてしまう。下品なコラムの内容にゲラゲラと笑いながらも、心のどこかでこれは全くのフィクションであってほしいという想いを拭いきれない私がいた。

 なお本命のアンビシャスは4着だった。

*1:って何だよ