ジョイナス最後の戦い

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POGドラフト指名馬 4位 ティックルピンクの14

4位 ティックルピンクの14 馬名アンジュデジール 父ディープインパクト 昆厩舎

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マカヒキダービー制覇で血統に疎い人にすら広まった感のあるディープインパクト×フレンチデピュティのニックス。アンジュデジールは母方にフレンチデピュティBlushing Groomを引き、このパターンはウリウリ-マカヒキと一緒だ。

ただ自分としてはマカヒキよりも同じ昆厩舎のメジェルダを意識してリストアップしたつもりだった(あわよくば桜花賞くらいの気持ちはあるが)。

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メジェルダにファンタジーSで美味しい思いをさせてもらったので(申し訳程度の馬券自慢)、似たような配合のこの馬が昆厩舎入厩予定と知った瞬間抑えきれないものが全身をほとばしった記憶がある。

メジェルダの母メジェールにはフレンチデピュティStorm catを経由したEight Thirtyクロスがあって、メジェルダがスプリンターなのはこれにSeeking the Goldやらヌレイエフ、ターントゥなどのスピード血統が絡んだ結果なのだろう。

 

アンジュデジールの母ティックルピンクにはEight Thirty≒War Relic(In Reality経由)のクロスがある。昇竜Sを勝った半兄アキトクレッセントは父ウォーエンブレムがSpeed Boat(War Relicの全姉)の血を引いているのでEight Thirty≒War Relicクロスをさらに強調した形。兄を芝馬にしたようなパワースプリンターとなり、函館2歳からあわよくばフィリーズレビューまで稼いでくれるような活躍をしてほしいなあ。

既に函館に入厩して時計を出しているので、おそらく来週あたりにデビューだろう。

13頭指名中唯一の速攻要員。4位ということもあり期待度はそれなりに高いが果たして…

POGドラフト指名馬 3位 レージュダムールの14

3位 レージュダムールの14 馬名レッドヴィクター 父ディープインパクト 藤沢厩舎

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超良血馬なのだがカズオとファンタスト育成が嫌われたか満口にならず募集終了というなんだかなあ…と言いたくなる馬。

「今年は東サラを指名するのはやめよう」をスローガンに挑んだドラフトだったが、リストに目ぼしいディープがいなかったからついやってしまった…という感じ。

2月頃に疲れが出てしばらく休養していたような体質で、なおかつ藤沢厩舎。というのは分かり切っていての指名だから自己責任。年内デビューしてくれたらラッキーくらいの気持ちではいる。

 

血統・配合的には書き連ねることが多すぎる馬。

母レジュールダムールはスーパームーン(父BT)の半姉で現役時代はダート1700、1800で3賞。母母フェアリーバラードはシングスピールの3/4同血。

名牝Balladeの快速血脈Mahmoud≒Mirza3×4をHaloやND、Sir Ivorやロイヤルチャージャー経由で何層もクロスさせているのが見もの。

ここが機動力に転じてくれれば皐月賞とまではいかなくても、中山で特別勝ちくらいまではいってくれないだろうか…という希望的観測からディープリストに入れていた。

懸念事項はヌレイエフ≒サドラーズウェルズからなる名牝Specialのクロス。「Specialのクロスを持っている馬は皐月賞もダービーでも馬券にならない(ロゴタイプがいましたねすみません)」というジンクス(気性が前向きすぎてクラシック戦線では力を出し切れない?)を発見してしまったので、万が一で皐月賞まで駒を進められたとしても馬券では無視しよう。

POGドラフト指名馬 2位 アドマイヤマリンの14

2位 アドマイヤマリンの14 馬名アドマイヤラッシュ 父ディープインパクト 友道厩舎

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「ノーザンF産のディープインパクト産駒を絶対獲ろう」という気持ちで挑んだ2巡目。

アドマイヤスター、アドマイヤダイオウの全弟。上2頭の同時期と比べてもスラっとしているのに、体重が大きい(493キロ)のが引っかかった。兄弟たちよりスケールが上の馬になることを期待しての2位指名。

アドマイヤダイオウはディープというよりは母父のクロフネが強く出たような馬。瞬発力はそれほどでもないから若葉Sではナムラシングンに一端は差されたが、クロフネゆずりのストライド走法でしぶとく伸び続け差し返した。母母ベルベットローブはGone West×Seattle Slewで「ボールドルーラープリンスキロ」を継続クロスさせた形。ここらへんがクロフネっぽい「ワンペースでキレないけど伸び続ける」特質を助長させているような気がする。

晴れてダービートレーナーとなった友道師は「瞬発力がありそう」とコメントしてたが、そうはならずに当馬の兄のようになるんじゃないかというのが私の予想。ぶっちゃけクラシックで勝てるようなディープの配合ではないと思うのだが、もう2位指名の時点でクロウキャニオンやらシユーマやらサザンスピードあたりの狙っていたノーザン産ディープ牡馬は消えていた。リストに残っていた中でのベストの選択がこれだったという話。

POGドラフト指名馬 1位 コケレールの14

1位 コケレールの14 父ディープインパクト  池江厩舎

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馬主はリアル武豊優先主義のキーファーズ松島氏。セレクトセール落札価格は1億4580万円。ユタカと縁の深い松永・小崎厩舎に馬を預けていた松島氏が池江厩舎(ユタカと縁が深くないことはないが)に預けているあたりにもくさいものを感じる。その羽振りの良さと武豊愛で今後も競馬界に話題を振りまいてくれそうなお方なので、早いところ馬主としていい思いをしてほしいところではある。

配合的にまず触れておきたいのがディープ×カーリアンのニックス。ダノンシャーク、ジョワドヴィーブル、トーセンレーヴサトノラーゼンが該当する。

それ以上に血統表を見て目を引くのがNijinskyThe Minstrelクロスで、各種媒体で馬を見た時に当馬と同様にNijinskyのニアリークロスをもつラキシスのような印象を覚えた。このファーストインプレッションが大きかったかもしれない。

ぶっちゃけディープの配合としてはラヴズオンリーミーとかマジックストームの方が完成度が高い気と思う。それよりは自分が馬から受けた印象とミッキークイーンでディープ牝馬を手の内に入れた感のある池江厩舎を信じようというのが1位指名の決め手になった。

永宮幸というキャラクターについて③

joinus-fantotomoni.hatenablog.com

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↑のつづき。

 

永宮幸は「明日のために」と題し「夢十夜」「名人伝」「月をあげる人」の三作品を白崎祐に薦める。

 祐は「追放と王国」を幸に薦めてもらったが、「追放と王国」を通じて彼女の胸に秘めた想いに触れることができなかった。祐は幸のように周囲に対して疎外感を抱いているわけではない。孤独とは縁の薄い人間だから、幸のように「追放と王国」を読むことができないのだ。

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グラスリップにおける「夢十夜」「名人伝」「月をあげる人」の意味

 9話で永宮幸は「明日のために」と題し、本文に「夢十夜」とだけ打たれたメールを白崎祐に送る。それは祐に「夢十夜」という本を読んでほしいというメッセージだった。

 幸が祐に読ませた「夢十夜」「名人伝」「月をあげる人」の作品内における意味を考えていきたい。

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