ジョイナス最後の戦い

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POGドラフト指名馬 10位 グローバルピースの14

10位 グローバルピースの14 馬名不明 父クロフネ 高野厩舎

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牝馬3頭目の指名。

 

言わずと知れたG1馬ホエールキャプチャの全妹。

母グローバルピースの母父Nashwanの母Height of Fashionはディープインパクトの母母Burghclereの全妹。

ここにサンデーサイレンスフレンチデピュティBlushing Groomが加わっている。そう思うと実はホエールキャプチャってマカヒキと似た血統構成なのだと気付かされる。

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千代田牧場オーナーズ募集馬。

募集馬がほとんど勝ち上がってなくて不安になる。グローバルピースという千代田牧場で最もネームバリューのある繁殖の仔を回すくらいのテコ入れは当然なのかもしれない。でもこれってG1レーシングでオリエンタルアートの仔を募集するようなもんなのか…?

「コケてはいけない馬」だと思うので期待したいが、10位まで残ってたは何なんだろうなあ…

POGドラフト指名馬 9位 カメリアローズの14

9位 カメリアローズの14 馬名フリーダムベル 父ヴィクトワールピサ 池添学厩舎

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 半兄フェザリータッチにつづいて2年連続のカメリアローズ産駒指名。

 カメリアローズはどことなくウインドインハーヘアを思わせる配合で前から気になっている。今のところの代表産駒はデイリー杯2歳S2着のダローネガだが、もっとやれそうな子供がでてきてもおかしくはないんじゃないかと思っている。

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 当馬はBusted5×4とHalo≒Drone5×5でピサの母ホワイトウォーターアフェアの主要な血脈をクロスさせている。とりわけHaloやHaloに相似な血(DroneやRed God)をもってきてHaloクロスを継続させているピサ産駒の成功例は多く、ジョルジュサンク、ナムラシングン、サンライズクロンヌ、ミラクルユニバンスが該当。

 

あとは望田潤ブログからの引用になるが…

ヴィクトワールピサ産駒は総じてパワー体質でしなやかさや柔らかみに欠けるところがありますが、ヴィクトワールピサが持つ血で最も柔らかな血は、3×4でクロスするHaloと、母母父のMr.Prospector、もっといえばMr.Prospectorの母Gold Digger

このGold DiggerNasrullahとCount Fleetを通じるThe Tetrarch5×6なので、Mr.Prospectorは他のRaise a Native系とは異質な柔らかさを伝えるのです

というわけで、パワー型が多いヴィクトワールピサ産駒が高速馬場向きの柔らかさを増すには、Mr.Prospectorのナスフリートをいじるのがなかなか効果的なようで、これまで500万下~オープンの芝レースで馬券になったヴィクトワールピサ産駒は以下の7頭ですが、(仏アウトサイダー血脈を密にクロスした)ジュエラー以外の6頭は、Mr.Prospectorをクロスしたり、Mill ReefRivermanやFleet Nasrullahを持ってきてナスフリートのクロスをつくっていることが判明しました

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  ホワイトマズルの母母AutocraticもNasrullah×Count Fleetの組み合わせを持つ馬なので、この理屈にも該当するのではないかと(ついさっき血統表を見ていて気付いた)。

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POGドラフト指名馬 8位 ラスティングソングの14

8位 ラスティングソングの14 馬名インヴィクタ 父ハービンジャー 友道厩舎

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クイーンズベスト(父ワークフォース)の半弟。ヴィルシーナシュヴァルグランの従弟。つまるはなしがBallade牝系。

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半姉クイーンズベストは8戦し、掲示板に載れなかったのがわずか一戦だけ。ほぼGIII1勝分は稼いだことになる。というか現時点でのワークフォース産駒の稼ぎ頭だ。

 

ハービンジャー産駒はキレ味や絶対的なスピード不足で、クラシック本番では洋なし感があるが、小回り向きの産駒なら世代の大本命が出てこないであろう札幌2歳Sや京都2歳S、京成杯くらいならチャンスがある。

 

母ラスティングソングはHalo≒Red God3×4・4で、Haloはハービンジャーの母母父Shareef Dancerの母父Sir Ivorとも相似。ロ○タイプみたいな小足のききそうな機動力型に転じそうだ。

そしてNorthen Dancerの血がNureyev一本だけのラスティングソングが、Northen Dancer 4・6×5・4とNDの血量が多いハービンジャーの相手として釣り合いがとれているというのもいい。

またハービンジャーはNureyevの母Specialとニックスのようで、プロフィット、ワーキングプライド、ジェラシー、スワーヴジョージが該当。

またハッピートレイルズの牝系とも相性が(それなりに)いいよう。ハッピートレイルズの父ポツセはForli×Bold Ruler(Nasrullah)でSpecialと似た配合。この組み合わせがキモか。

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所有馬が驚くほどOPクラスになる馬主・佐々木主浩がダービートレーナーに預けた素質馬。牧場での評判もよさそうなので割と期待してる。

POGドラフト指名馬 7位 タンザナイトの14

7位 タンザナイトの14 馬名ダンビュライト 父ルーラーシップ 音無厩舎

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ルーラーシップノーザンダンサーの5・5・7×4。

それなら配合相手はノーザンダンサーの血量が薄い、もしくはノーザンダンサーの血を全く引いてない馬がいいんじゃないかという理屈で狙った馬。

ルーラーシップ産駒初勝利を飾ったイブキも母方に一滴もノーザンダンサーの血がない。

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Mill Reef≒Riverman6×3で柔らかく動いてきそうな感じもいい。

 

牝系はキャサリーンパー。クリソライトマリアライトリアファルアロンダイト、ブラックスピネルと今最高にノッてる牝系と言っていい。

ただすごくスタミナよりの牝系ともいえ、当馬の3/4兄ラブラドライト(父キングカメハメハ)は勝ったレースが芝の2400メートル以上(というか4勝中3勝が芝2600m)と笑いたくなるほど振り切れている。キングカメハメハより中距離以上向きっぽく緩慢さを伝えそうなルーラーシップが父なら、POG期間で頑張ったとしても梅花賞やすみれSみたいな長距離の特別レースに勝つのが関の山の馬になってしまう可能性がある。

 

厩舎はこの牝系にはおなじみの音無厩舎。ただ今(6/18時点)入厩中で、夏の内にはデビューできるのかな。

 

POGドラフト指名馬 6位 フレンチリヴィエラの14

6位 フレンチリヴィエラの14 馬名カデナ 父ディープインパクト 中竹厩舎

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2頭目のディープ×母父フレンチ。2位のアドマイヤラッシュはディープ×クロフネだから3頭も母系にフレンチデピュティを引くディープ産駒を指名したこととなる。別にディープ×フレンチ固めをしたかったわけではなく、展開のアヤの結果としか言いようがない。

 

ダートの名門グランド牧場生産で、京王杯SCを勝ったスズカコーズウェイの半弟。全姉クイーンリヴィエラは中央3勝。ノールヒルズ式育成でどうなるか。フランス語で「南京錠」を意味する馬名からはぶっちゃけ期待の薄さを感じてしまうが…

 

ディープ×フレンチの相性の良さは説明するまでもない。

この馬も5位指名したオーシャンセブンとも同様にHyperion×Donatello血脈の保持していてAlycidonがそれに該当。

joinus-fantotomoni.hatenablog.com

6代母AllegedAlycidon×Court Martial(=Hyperion×Donatello×Fair Trial)で、ディープの祖母Burghclereに近い配合となっている。Burghclere≒Alleged3×6といってもよく、これがスタミナの根拠となってくれれば奥の深い馬となるのではないかと期待。

血統表 Alleged

血統表 Burghclere

 

馬体は素人目でも「ああ…これフレンチデピュティの血を引いてるなあ…」と感じさせるもの(肉厚さというかずんぐりむっくりした感じというか…)。

馬体重がどの媒体で見ても435キロくらいしかないようで、軽い馬ほど走らないディープ牡馬の傾向を踏まえるとそこらへんはけっこう怖い。そうだよ、俺はフォイヤーを1位指名した男さ。

 

POG本のコメントには「距離はこなせそう」と書いてあったが、半兄が1400~マイルで活躍した血統背景を鑑みると個人的には目指してほしいのはNHKマイルだったりする。

NHKマイルはフレンチデピュティの血をひく馬がけっこう馬券(クラリティスカイマイネルホウオウなど)になっていて、そこから逆算してNHKマイル狙いの馬をリストアップできないかなというのが来年のPOGドラフトに向けた自分の課題だったりする。

POGドラフト指名馬 5位 ロリーフォードリーの14

5位 ロリーフォードリーの14 馬名オーシャンセブン 父ディープインパクト 中内田厩舎

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「6位までディープ産駒を獲っていいよ」というルールだったからお言葉に甘えて獲った馬。さすがにここまでくると目ぼしいディープは獲りつくされていたが(エルメスティアラやサトノアマゾネスあたりは残っていた)。

 

母ロリーフォードリーは英G2ウィンザーフォレストS勝ちなどマイル前後で活躍。ディープ産駒の母や母父にマイラーを持ってくるのはお好み焼きにマヨネーズをかけるくらいの鉄板セオリー。

半兄エンジニアは日本では苦戦しがちなSea The Stars産駒ながら勝ち上がり。欧州血統特有の鈍重さを見せるどころかそこそこいい上りを見せていて、Sea The Starsからこういう仔を出す母に日本の芝に特化した父をつければ…と思ってしまうのは必然だろう。

配合的な見どころは母のもつDanzigAlydarの組み合わせで、この組み合わせはジェンティルドンナミッキーアイルサトノダイヤモンドと共通。

あとはディープブリランテキズナマカヒキの三頭と共通するHyperionとDonatelloの組み合わせを持つ血統で、母父OratorioがもつAureoleがそれに該当。

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以上の理由でハマったときの爆発力をほのかに期待している。

一番の気がかりは坂東牧場育成という点で、ここで育成されたディープ産駒はPOG期間外で本領発揮というイメージである(ディサイファスマートレイアーのことやで)。

厩舎は新進気鋭の中内田厩舎。開業3年目で重賞勝ちこそまだないが、今年はリーディング10位以内も狙えそう。厩舎パワーのおこぼれにあやかりたいものだ。