自分がこれまでに書いたグラスリップの考察・感想のまとめ。随時更新するかもしれない。
よく分かるグラスリップ入門2024
そして舞台はnoteへ―――
まずはこれだけ読めば十分だと思います。
内容は↓の「グラスリップにおけるエッシャー「昼と夜」の意味」と「分かりやすいグラスリップ(全編)」の合体コンパクトver.。
グラスリップにおけるエッシャー「昼と夜」の意味
作中におけるエッシャーの「昼と夜」について当たり障りなく解説した記事。
日本のどこかでエッシャー展が開催されるたびにPVが増える。エッシャーの作品を解説しているわけではないので、その度に申し訳ない気持ちになっている。
分かりやすいグラスリップ
説明過多な記事なので、自分で考察したい人は読まない方がいいかもしれない。特に後編はやりすぎた。
沖倉駆はなぜ町を去ったのか?
「唐突な当たり前の孤独」に埋もれがちな沖倉駆の自立と選択に焦点を当てた考察。
僕はダビデわりと好きです。メイン6人だと3番目くらいかな。
作中で出てきた文芸作品の中で読んだ方がいいもの(おまけ)
視聴者も白崎祐のように本を読んだ方がいいでしょう。明日のために。
シーシュポスの神話
まず読んでほしいのは「シーシュポスの神話」ですね。これを読むと読まないとでは作品の理解度が変わりますね。
「シーシュポスの神話」はカミュによる「不条理」の熱い考察です。グラスリップのテーマはずばり「不条理」。もっとも一般的な意味ではなく、カミュ独自の哲学概念としての「不条理」だと理解する必要がある。
正直なところ、作中で参照されている文芸作品の中で一番完読に時間がかかるので、よく分かるグラスリップ入門2024に書いてある概要を見て読んだ気になってもらうのが一番いいかもしれない。
追放と王国
もう1つのおすすめは、カミュの「追放と王国」における掌編の1つ「不貞」ですね。極論をいってしまうと「グラスリップ」は「不貞」をボーイ・ミーツ・ガールとして改変したアニメです。ちなみに12話の透子の「何でも‥‥何でもないの‥‥」は「不貞」の主人公のセリフからの引用になります。
個人的には「異邦人」や「ペスト」よりも好きな作品です。
余談ですが夏目漱石の「夢十夜」、中島敦の「名人伝」、江戸川乱歩の「押絵と旅する男」は青空文庫で読めます。白崎祐の立場を追体験する。それもまた一興。