ジョイナス最後の戦い

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2024年4月第4週 —プレイリスト(2024年4月分)—

音楽ブログなので月の最終週はその月によく聴いた曲を10曲プレイリストにして紹介する。

 

ジャズ・トロンボーン奏者カーティス・フラーのアルバム「Blues-ette」。名盤といっても差し支えない作品で自分も大好きだ。

トロンボーンはハーモニーに厚みをもたらしてくれる管楽器だけど、旋律楽器としては弱いと思っている。トランペットやサックスと比べると音の輪郭が欠けてているというか、ぽわーんとしているのだ。カーティスには申し訳ないけれど、ジャズ・メッセンジャーズフレディ・ハバードウェイン・ショーターのソロの後にカーティスのソロがあると「はやく終わってくれないかな」と思ってしまう。ただ「Blues-ette」ではそういうことにはならない。曲の構成や他のプレイヤーの演奏がトロンボーンを悪目立ちさせないようにしているからだろう。要はバランスがとれているのだ。

「Blues-ette」を聴くたびに思い出すのは10年前に放送していた「帰宅部活動記録」というアニメのことだ。

帰宅部活動記録」のメインキャストのほとんどがまだ若い女性声優たちが務めていた。しかもただの若手女性声優ではない。まだ養成所に通ってる最中の未熟な声優の"たまご"たちだ。はっきり言って目も当てられないレベルだった。

しかも不幸なことに、メインキャストの中に一人だけ、彼女たちとは技量と経験が比べ物にならない子がいた。当時の注目株の若手女性声優で、10代前半からアニメの主演を任されるような子だ。彼女は「帰宅部活動記録」ではツッコミ役を務め、熱量のあるツッコミをするたびにキャスティングの歪さが強調された。ちょうど先に挙げたトランペットとトロンボーンのようだった。

ただ回を増すごとに声優の"たまご"たちも慣れてきて、歪さも緩和されていった。「帰宅部活動記録」は彼女たちの成長記録でもあった。こうした経緯だっただけに、自分の中では非常に印象深いアニメだ。ただ今思うと悪趣味な感じもする。印象に残ったのは彼女たちが未熟な姿を晒した結果でもあるから。その悪趣味さをいち視聴者として当時は肯定できたけど、時間が経って自分の中から当事者性が失われていくと、どこか嫌な感じが拭いきれない。

あれ10年経って声優の"たまご"の1人は主演クラスにまで成長し、1人はアイドルマスターシリーズの作品で活躍している。あとの2人は声優の仕事を廃業してしまったようだ。*1

 

  • 今週のファンアート

 

聡く・明るく・日本の宝

 

長野県佐久市立平根小学校開校150周年記念キャラクター「桃うさ・桃うさ太郎」のファンアートを描きました。

「桃うさ太郎」と検索してもヒットしないのに「うさ太郎情報室」と検索すると上位に出てくる。情報社会の歪みを感じさせるキャラクターだ。

平根小学校ホームページへようこそ!

*1:そのうちの1人はVtuberの中の人ではないかと言われている