ジョイナス最後の戦い

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君も女子アナゴシップライターになろう

諸君に女子アナゴシップ記事の書き方をレクチャーしようと思う。

はじめに

文章には起承転結が大事だ。女子アナゴシップ記事も例外ではない。

というわけで女子アナゴシップのテンプレ構成を起承転結に合わせて考えてみた。以下の通りである。

起:女子アナの近況

承:女子アナの評判

転:女子アナウォッチャー登場

結:ほしいものだ

この起承転結さえ守れれば、誰にでも女子アナゴシップ記事が書けてしまう。文章力や入念な取材は一切必要ない。テンプレにネットの噂と妄想を垂れ流すだけで事足りる。

起:女子アナの近況

まずは女子アナの近況を書こう。「番組に出演した」、「雑誌のグラビアを飾った」程度の内容で構わない。

女子アナゴシップ記事は内容のほとんどがネットの噂と妄想で成り立っているが、さすがに近況の部分だけは事実に基づいて書いた方がいい。近況まで妄想するようになったら人として終わりだ。諸君には女子アナゴシップライターになっても人間をやめないでほしい。

承:女子アナの評判

近況を書いたら次は評判を書こう。ここでは女子アナの近況に対する世間の反響を書く。

世間の反響を調べる手っ取り早い方法はパブリックサーチだ。SNS等での書き込みをチェックすれば女子アナの評判がすぐ分かる。あとは書き込みを適当に引用し、「ネットでは~という声があった」と書けばいい。

しかしである。私もたまにパブサをするのだが、その最中に「なぜ俺は肥溜めに顔を突っ込んでいるのだろう」と気が遠くなり、そのまま気絶してしまうことが多々ある。気絶した勢いで転倒したこともあった。幸いにも命に別状はなかったが、打ちどころが悪ければ私は間違いなく死んでいた。このようにパブサは命に関わる行為である。本当は推奨したくない、というのが本音だ。

どうしてもパブサをしたくないのならネットに書き込まれていそうなことを想像して書こう。早い話が捏造である。「ネットに書かれていないことを、本当にネットで書かれているという体で書くのはまずいのでは?」と思われる方もいるかもしれない。しかし気に病む必要はない。諸君の想像よりもインターネットの実際の書き込みの方が間違いなく酷い。 

転:女子アナウォッチャー登場

ネットの有象無象の反響を書くだけではまとめブログと変わらない。真のメディアは関係者や専門家の見解を記事に付け加える。しかしながら、関係者や専門家の見解を求めようにも女子アナゴシップライターには取材力がない。

そこで考案されたのが「女子アナウォッチャー」という概念である。女子アナゴシップ記事では女子アナウォッチャーなる人物のコメントをあたかも専門家の見解のように掲載する。

筆者は連休を利用し、女子アナウォッチャーなる人物のコメントを分析した。すると驚くべき事実が判明した。女子アナウォッチャーのコメントは「女子アナの近況や経歴などの誰にでも分かるような事実」と「女子アナウォッチャーによる憶測と妄想」以外のものは一切書かれていなかったのだ。すなわち女子アナウォッチャーとは女子アナに関心があるだけのただのオッサンである。つまり、女子アナウォッチャーとは私のことであり諸君のことでもある。

よって諸君は女子アナウォッチャーを名乗り、女子ウォッチャーとしての諸君の見解を諸君の書く女子ゴシップ記事に掲載してもよい。胸を張って女子アナウォッチャーを自称しよう。

結:ほしいものだ

女子アナウォッチャーとしての見解を書いた後は、記事の筆者として「~してほしいものだ」と諸君の女子アナに対する願望を書いて記事を締めよう。これは通称「ほしいものだ構文」と呼ばれ、女子アナゴシップ記事の華である。

こうして女子アナゴシップ記事は完成する。繰り返すが起承転結を守ることが何より重要だ。この記事をきっかけに女子アナゴシップライターが増えることを切に望む。

最後に私の考案したメソッドを基に書かれた女子アナゴシップ記事の例を掲載する。参考にしてほしいものだ。

FXのイメージキャラに選ばれた鷲見玲奈アナに「FXよりS〇Xだ!」との声が!

鷲見玲奈アナ(30)が止まらない。

今年4月にフリーに転身した鷲見玲奈アナ。コロナ禍の最中とあってフリー転身直後は苦戦したものの、夏場以降はテレビ出演数も急増。それどころかFXのイメージキャラクターに選ばれるなど、右肩上がりの快進撃を見せている。

一見絶好調に見える鷲見玲奈アナだが、ネットでは彼女に対する冷めた意見も見受けられる。そのほとんどが「FXよりもS〇Xだろ!」「ドルより写真集を買いたい」といった推定Fカップといわれる彼女の巨胸を存分に堪能できないことへのフラストレーションだ。

女子アナウォッチャーの更新早九史郎氏はこう語る。

「鷲見玲奈アナはここ最近スピリッツ、ヤングマガジン、プレイボーイといった男性誌でのグラビアを飾りました。彼女のグラビアはどんどん艶度が高まってきていますが、昨年限界まで露出した写真集を発表した田中みな実アナと比べるとどうも期待外れの印象になります。とはいえファンの下半身は依然として円高ならぬチン高状態。今のうちに超ビキニ・ランジェリー写真集を発売すれば大儲け間違いないでしょう。」

チン高のうちに写真集を発売してほしいものだ。