ジョイナス最後の戦い

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2024年2月第2週 —批評はOK、誹謗中傷はNGのスタンスでいきましょう—

今週はうさ太郎先生*1とは特に関係のないブログを書く。

 

競馬予想書くのやめます。

外すの見られるの恥ずかしいし。

 

  • 夜明けのすべて

月経前症候群(PMS)の女性とパニック障害の男性の交流を描いた映画。思いのほか面白かった。

PMSの症状の一つに著しい精神的不安定を伴う気分障害があり、上白石の演じる藤沢は些細なきっかけで激昂してし、やがて自己嫌悪するシーンを何度も繰り返す。癇癪を起す上白石萌音の演技は見もので、正直なところ見ていて辛かった。自分も酷い癇癪持ちなので。

村松北斗(SixTONES)の演じる山添は、精神的不安定になった藤沢から激しい剣幕で怒りをぶつけられ、当初は彼女を嫌悪する。ただ上白石の演じる藤沢はPMSの症状さえ出なければお人よしの世話焼きで、山添に割と失礼なことを言われても「そうかもね」と素直に受け止めるぐらいには人がいい。山添は職場でパニック障害の発作を起こしたことをきっかけに藤沢の善性に気付き、やがて2人は共生関係となっていく。かといって2人が男女の関係になることはなく、「生きずらさと共生」からテーマをぶらさずに映画は幕を閉じる。万人受けするような内容ではないとは思うけれど、よく言われているようなダメな邦画のテンプレをなぞったような作品ではなかった。少なくとも。

 

癇癪というのはとても厄介なものだ。怒りたい。しかしながら、怒った結果を引き受けるのは嫌だ。癇癪が激しければ激しいけれど、後に待ち受けているものは地獄である。自分の怒り方は傍目から見ても異常で、自民党の女性議員の部下へのパワハラ音声が流出してバッシングされてたけど、率直に言ってあれに近いレベルだ。恥ずかしい話だけど。癇癪は言ってしまえば鬱の影響なんだけど、異常な攻撃性は自分が身にまとってしまったものだろう。何にせよ、怒らないように死ぬ気で我慢しているけれど、年々覆っている殻が脆くなり、中身の凶暴性も激しくなっているような気がして不安だ。

昔は他人に使役されたくないとか偉そうなことを考えていたけれど、今はできるだけ他人に使役される側でいたいと考えている。さもなければパラハラ野郎になってしまうからだ。自分は絶対に人の上に立つべき人間ではないと心の底から思っている。

その点インターネットでは気が楽だ。怒りを表現するプロセスがややこしいから。怒りながらキーボードやスマホを操作し、自分の感情や思考を文章化できるほど私は器用ではない(今は冷静な気分だからブログが書ける)。文章にできるときは精神的に落ち着いているからそもそも怒りを示す必要性がない。したがって現実で自分が悩んでいる問題とは無縁でいられる。

その一方で、インターネットでカジュアルに示される「怒り」には思うものがある。最近どっかのプロ野球インフルエンサーが裏垢で応援する監督や選手を誹謗しているのが発覚して炎上していたけど、自分から言わせてみれば、気に入らない監督や選手を誹謗したいという彼の「怒り」はフェイクだ。すごく傲慢な考えだと思うけど、たとえどんな切実な事情があったとしても、テキスト化できる時点でその「怒り」は大したことじゃない。大きな波が去った後で、感情の抜け殻を再構築し、それを人と分かち合おうと再点火する。これがフェイクでなくて何なのか。もっとも「怒り」そのものを問題としている私と、「怒り」の原因を問題としている人々とはそもそも価値観が嚙み合わないだろうし、こうやって考えること自体が私のいう「フェイク」に他ならないだろう。

自分でも自分の「怒り」をどうすればいいのかよく分からない。それでもただ一つ言えることはある。批評はOK、誹謗中傷はNGのスタンスでいきましょう。

 

  • 今週聴いた音楽

さよならポニーテール - 来るべき世界

1日1枚アルバムを聴いて、申し訳程度にレビューを付記し始めてからだいたい1週間。日を重ねるごとに調子が出てきたというか、弁が立つようになってきたと思う。

弁が立つようになった一方で、今週は便の量が少ないことに悩んでいた。便意はあるんだけど便秘なのか一度に少量しか排出されず、ガスが溜まるので1時間ほどでトイレにまた行きたくなる。頻尿ならぬ頻便だ。病院に行こうかと悩んだが、市販の便秘薬を2日飲んだら治った。市販の便秘薬はすごい。

*1:ウマ娘3周年でイクノディクタスが実装されなかったら・サイバーエージェント株主総会で俺も物申すよ・日本の宝